有害性指摘される「PFAS」指針の420倍検出 鎌ケ谷の水路、千葉県調査で
有害性が指摘される有機フッ素化合物(PFAS)の一種、PFOSとPFOAの検出問題で、千葉県は9日、柏市と白井市の市境を流れる人工河川「金山落」につながる水路の水質調査結果を発表した。鎌ケ谷市の水路から、国の暫定指針値(1リットル当たり50ナノグラム)の420倍に当たる1リットル当たり2万1千ナノグラムを検出。原因は不明としている。 県によると、調査は6月17日に柏市と連携して実施。3月に超過が確認された地点の上流部など5地点を調べた結果、うち4地点で1リットル当たり2万1千~2100ナノグラムが検出された。他の1地点は33ナノグラムだった。併せて行われた大津川の調査は、7地点全てで暫定指針値を下回った。 県は検出地点周辺にある海上自衛隊下総航空基地を含む約50事業所への調査を続けている。担当者は「今後も原因究明に向けて調査する」と説明した。