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「希望」の1輪、島内事業所に贈る 奄美大島の生花店

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南海日日新聞

 花言葉は「希望」と「前進」ー。鹿児島県奄美市名瀬の生花店「H・O・PROJECT」はこのほど、奄美大島の約200事業所へ1輪のガーベラを贈った。新型コロナウイルスの影響で閉塞感が漂う中、各業界への激励を込めたもので、店主の栄田将太さん(37)は「花を手渡して声を掛け、たくさんの笑顔を見られたことで自分自身も励まされた」と話した。  同店は2016年の開業以来、名瀬の中心商店街近くで夫婦2人で花を販売している。例年なら卒業や入学などで需要の高まる年度替わりだったが、新型コロナウイルスの影響で注文は少なく、仕入れ先の農家も苦境に陥っている。  さらに、知人らが営む飲食や宿泊、観光など各業界で休業を余儀なくされている現状を見聞きし、「みんなが営業再開へ前向きでいられるよう、ささいだが『花を贈る』ことで応援したい」と思い立った。  贈り先は知人のいる事業所に限っても、奄美市笠利町から瀬戸内町古仁屋まで約200カ所に上ったが、「日頃お世話になっている感謝を伝える機会にもなる」と全事業所に足を運び、一人一人に直接手渡した。

 贈ったガーベラは黄色や赤色などさまざまだが、全色に共通して「希望」や「前進」といった花言葉があるという。栄田夫婦はガーベラを受け取った人の笑顔を写真に収め、会員制交流サイト(SNS)で紹介している。  「お店は休んでも、諦めている人はいなかった」と将太さん。各事業所を巡り、見えたのは営業再開へ向けた努力や競合店とも支え合う姿勢。「コロナ苦境にも負けない島人(しまっちゅ)の気概や人情に感動した。今回の活動で誰よりも励まされたのは、自分自身だったと思う」と語った。

奄美の南海日日新聞

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