国民・榛葉賀津也幹事長「国際情勢が変わる中、わが国は…あまりにさびしすぎる」その真意とは?
国民民主党の榛葉賀津也幹事長は29日の定例会見で、党の姿勢に関して「野党離れ」と報じられるなど、他の野党との距離感が指摘される中、ほかの野党に向けてどんなメッセージを送りたいか、と問われるひと幕があった。 榛葉氏は「私たちが、野党に向けてメッセージを発するような立派な立場ではない。それぞれの党が切磋琢磨(せっさたくま)するだけ」と述べた。その上で「アメリカがトランプ(大統領)になって、ウクライナ情勢やガザ…ドラスチックかつドラマチックに国際情勢が変わり、日本を取り巻く環境、世界が大変な局面にある中、わが国の内政の(現在最も)注目される柱、テーマが『政治とカネ』では、あまりにもさびしすぎる」と吐露。「もちろんこの問題は大事ですが、これをいつまでも政局のネタにするのではなく、与野党が集まって年内にかたをつけるということを、しっかりやってほしい。そして、早く外に目を向ける」「わが国の経済を上向かせるため、どう手取りを増やして日本経済を好循環に回していくのか、そこに与野党が知恵を絞って汗をかくべきだ」と訴えた。 「『対決より解決』はわが党のテーマですが、この国の政治のテーマであるべきと思っている」とも語った。 与野党との距離感について「我々は(どの党とも)等距離だ」と強調した。 「野党離れ」の指摘に関しては、玉木雄一郎代表も自身のX(旧ツイッター)で、「政策実現のために与党側との協議を優先し、同じ民主党を源流としながら与党と対決姿勢の立憲民主党と距離を取っている」と伝えた記事を引用しながら、記事タイトルの「野党離れ」を使って「『野党離れ』していません。国民民主党は『野党』です」と反論している。