モラハラ夫の言動に「心が壊される前に…」、耐える日々過ごした漫画作者のメッセージ
「30キロ台まで痩せろ」「ヒモになりたい」「お前、頭おかしいの?」など、数々の暴言を繰り返す夫。さらに浮気をくり返し、相手の女性を妊娠、中絶までさせていたという。信じられないモラハラ夫との出会いの日々をつづった泥沼エッセイ漫画家・カコマツさんの作品『子宮と会話するアラサーの婚活物語 ~モラ夫と出会い結婚するまで~』が注目を集めている。すでに裁判を経て離婚したカコマツさんだが、漫画で発信し続ける想いについて心境を語る。 【漫画】「もっと稼ぎのいい嫁がよかった」ほか、モラハラ夫のトンデモ発言集 ■浮気相手と会えなくなることに苛立つ夫「ほかの女はどんな酷いことをしても許してくれた」 ──元ご主人の旦那さまのモラハラぶりは、どのあたりから現れてきたのでしょうか。 【カコマツさん】入籍してすぐ、無視される日々が続きました。後にわかったんですけど、その頃から不倫相手と逢瀬を繰り返していたので、結婚してその女性と会えなくなったことに腹を立てていたみたいです。いつも身勝手な欲望で、自分の思い通りにならないとモラハラ言動を繰り返していました。 ──結婚後も、ため息で威嚇してきたり、「育児はやらないからな」と宣言したりと、ひどい言動が続いたそうですね。 【カコマツさん】「(ほかの女は)どんなに酷いことされても許してくれた」「お前の友だち、全員ブスそうだな」と言われたこともありました。私を馬鹿にしたり、身内の悪口を言ったりすることで優位になって、心の安定を保つ人だったんです。日々を耐えるために、とにかく何か言われても無視していました。 言い返してムキになると相手の思うツボなので、何を言われても無視することが、モラハラ夫の対策としては一番効果的でしたね。 ──モラハラ状況を細かくメモして記録していたことが、後の離婚裁判で大変役立っています。 【カコマツさん】日々、発言がコロコロ変わるので、言動を日付とともに記録していました。時系列でまとめていたので、弁護士にも経緯を説明しやすかったですし、訴状を作成するうえで証拠資料として役立ちました。子育てをしていると、日々がいっぱいいっぱいで忘れっぽくなるんですけど、日記は強い武器になったと思います。