地味に辛いプランクが、地味に楽しくなるグッズ。ドイツの大ヒット作が上陸
地味で退屈で、しかも辛い! 体幹トレーニングを経験した者ならばそう思ったことがあるだろう。なかでも肘を床につき体を一直線にして、ひたすら耐える「プランク」なんて、もうマゾヒスティックの極みと言いたい。 そんなキツくて、なかなか続かないプランクを、アトラクションのように楽しめるグッズがある。
それが、ドイツ生まれのトレーニングボード「プランクパッドプロ(Plankpad PRO)」だ。 ドイツのTV通販では発売開始から約4分で1000台を完売、スイスで実施された予約販売では2日で2000台の注文が殺到した。現在では、その波がじわりと広がり、欧米諸国で大ヒットを記録している。 ご覧のように形は至ってシンプル。平べったいボードに半円の突起がついており、その上に肘をついてプランクの姿勢をとると、グラグラと傾く仕組みだ。 「いやいや、それじゃもっとキツくなっただけじゃん……?」と思うかもしれないが、嘆くのはまだ早い。
実は専用のスマホアプリをダウンロードしてパッドの上にスマホを置けば、ゲーム感覚でプランクを楽しめるのだ。 アプリにはゲームが搭載されていて、雪山をスノボで滑走する「スノークルージン」や、障害物を避けながらサーフィンを行う「ウェーブライダー」など、全8種類から選ぶことができる。
例えば、「キャンディモンスター」にトライみよう。これは、体を左右に傾けながら空から降ってくるお菓子をモンスターに食べさせるゲームだ。 地味なアトラクションなのだが、これが意外とハマる。30秒だけでも辛いと感じるプランクが、いつの間にか2分、3分と楽にこなせてしまうのだ。
スマホをテレビにミラーリングすれば、上の写真のようにバランスボードとしても活躍してくれる。上半身の体幹だけでなく、下半身の筋肉や体のバランス感覚を鍛えて、怪我をしにくい体を作ることが可能だ。
もっと本格的にトレーニングしたいなら、30日間のチャレンジプログラムや上級者向けの動画プログラムなどにもチャレンジするといいだろう。 あの地味で辛いプランクを、地味に楽しいアトラクションに変えてくれるプランクパッド。あえて弱点を挙げるなら、つい夢中になりすぎて、翌日の筋肉痛に苦しまされることかも!? 橋本マリア=文
OCEANS