幸福度世界一のフィンランド人から学ぶ“幸せになる秘訣”【第5回】
私も、このアナラ・ヴィラでブッフェランチ。日曜日には不定期ながらカフェとしてイベントを開催することもあるので、深い緑に包まれたい気分のときはチェックしてみて。
グラフィティアートをヘルシンキの壁に描いてみよう!
第3回で紹介した70歳のスケートボーダー、レナ・サルミさんが魅了されたグラフィティアートの世界。日本では描いてみたいと思っても、一般人が許可なく街の壁などに絵を描くことは違法行為。それがここ、ヘルシンキでは事情が異なるよう。 ヘルシンキ市内には合法的にグラフィティアートを描ける場所がいくつか指定されているという。そのひとつ、て、スヴィラハティ文化センター内のグラフィティ・ウォール(https://www.suvilahti.fi/en/events/graffiti-wall)を、レナさんが案内してくれた(写真左)。
ここは100年以上前に建てられた発電所とガス工場の跡地を再開発した施設で、どことなくただよう退廃感もクールだ。
同センター内のレストラン「ペロトン・サイクリング・イータリー」は、グラフィティアートのついでに立ち寄るのにおすすめ。インダストリアルな雰囲気の空間にチューンナップされた自転車が並び、誰かの秘密基地を訪れたよう。週替わりのメニューをいただく間に、自転車を調整してもらうことも可能。食通とサイクリストが集う、楽しいコミュニティだ。
泊まるなら、アートにあふれる「ホテル・セントジョージ」へ!
ヘルシンキのど真ん中にあり、目の前のオールドチャーチ公園の緑にも癒やされる「ホテル・セントジョージ」(https://www.stgeorgehelsinki.com/)。1840年に建造された建物を、フィンランド国立劇場の設計で知られる建築家、オンニ・タルヤンネが1890年に改築。これまでフィンランド文学協会、フィンランド初の新聞の印刷所などにつかわれてきたが、2018年にホテルとしてオープンした。 東ウィングと西ウィングからなる7階建てで、148の客室と5つのスイートがある。重厚感のあるファサードに嘆息しつつ一歩なかに入ると、中国人アーティストのアイ・ウェイウェイによるドラゴンのアートに迎えられ、歴史とアートが調和するこのホテルの世界観に一気に飛び込める。