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楽天の新主将・茂木栄五郎は、「脱・完璧主義」で背中を見せる。

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 今年から楽天の主将となった茂木栄五郎は、その役割について、控え目な口調でこう語った。 【秘蔵写真】名選手49人のヤンチャそうな高校球児時代。森友哉や吉田輝星に清原、藤浪からHRをぶち込んでニコニコの大谷、かわいい松坂、由伸にヘンテコ帽子の井口…。 「僕はあまり言葉で引っ張れるタイプではないので。もちろん『結果で引っ張る』と言ってもまだまだ未熟で、足りないところもありますけど、なんとか先頭に立ってやっていけたらなって思います」  主将として歩み始めたばかりということもあって、まだ「やれる」と断言する不遜さはない。それでもチームの先頭に立ち、自分の背中でチームを引っ張りたいと意欲的になれたのは、茂木にそれだけの根拠があるからだ。  去年の経験。それは、茂木に大きな収穫をもたらした。  プロ1年目からショートのレギュラーとしてキャリアを重ねてはいるが、デビューから3年目の2018年まで全試合出場は一度もなく、故障によって夏場に離脱していた。 「何が何でも全試合に出場する」  2019年。茂木はシーズンの目標をこの1点に絞った。そのために「妥協」も甘んじて受け入れた。

完璧主義を封印。

 茂木は野球において「完璧主義者」だと、自分でも認めている。  打率などの数字もそうだが、それ以上に打撃ならタイミングの取り方やスイング、守備ならばゴロに対して足の運び方やスローイングと、形にも細かく気を配る。三振やエラーをしてしまえば不甲斐ない自分を引きずり、さらにパフォーマンスの低下を誘発してしまう。そんなマイナススパイラルに陥ることも珍しくなかった。  全試合出場を至上命題と掲げた昨年の茂木は、そういった完璧主義マインドを封印したのだ。パフォーマンス向上より、コンディショニングに精力を注ぐ。 「試合に出続けられる体を作れば、個人成績は後からついてくる」  そう自分に言い聞かせるようになった。

練習を減らしてでも体調を優先。

 2018年までは試合後に必ずマシン打撃をしていたが、それも体の疲労度によっては休むことを選択。  その分を補うべく、トレーニングコーチが作成した上半身、下半身、体幹などの部位を集中的に鍛えるプログラムを、1カード(3連戦)や1クール(6連戦)ごとにこなしていった。  開幕から打率3割をキープ。体のキレが増し、打撃や守備での効果も感じられた。試合に出続けることを最優先に考え、時にはトレーニングを抑え、疲労回復に努めながら「未知の領域」に挑み続けた。  試合に出続けることの難しさ。わかってはいたが、特に野手にとって最もきついと言われる夏場はやはりそれを痛感した。だが茂木は、そんな弱い自分をも甘受した。

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