[DSP大全]車内で□ステレオ感□を楽しむための必須機能「タイムアライメント」の、設定のコツを公開!
◆「音の通り道を忠実に測定すること」が、最大のポイント!
一方始点は各スピーカーの振動板の中心あたりとする場合が多いが、ボイスコイルの位置とする説もある。
ところで測定はメジャーを使って行うが、くれぐれもスピーカーの振動板を破損しないように気を付けたい。協力者を確保して2人がかりで測定するとベターだ。
で、ミッドウーファーがドアパネルの内側に収まっている場合には、まずは振動板の中心あたりからドアパネルの音が通る穴のある面までの直線距離を測ろう。その上で、パネル面から耳までの直線距離をそれに足す。つまり、音の通り道の全行程の長さを忠実に測定する必要がある。
サブウーファーからの距離を測るときにもこのセオリーを当てはめよう。例えば2ボックスカーでサブウーファーがトランクにて上向きに積まれている場合、まずは振動板の中心付近からリアシートの上あたりまでの距離を測り、そこから耳までの距離を足す。低音が障害物を乗り越えて耳に届く場合、回り込む距離を忠実に測定するべきなのだ。
今回は以上だ。次回はタイムアライメント設定の微調整の仕方を説明していく。お楽しみに。
レスポンス 太田祥三