前期205ps、中期220ps、後期240psと最高出力を更新し続けてきたVR-4|1991年式 三菱ギャラン 2.0 VR-4 RS Vol.2
1991年式 三菱ギャラン 2.0 VR-4 RS Vol.2 今回の取材車両であるE30系ギャランは、発売当時、歴代最強のギャランシリーズと言えた。 ラリー&ダートトライアルの競技車で装着率の高かったアドバンRCアルミホイールなど【写真5枚】 4輪を駆り立てながらの強烈な加速は、過去の4ドアセダンのロードカーとは異次元のもので、走らせた誰もがモータースポーツフィールドでの成功を確信することができた。 三菱はそのVR‐4に、競技用車両への改造を前提にした、簡素な装備を持つグレードを設定。それが注文生産車として1988年2月に追加されたVR‐4 RSだ。 エアコンオプション、オーディオレス、スチールホイール、ウレタンステアリング、手動のウインドーレギュレーターなど、快適、豪華な装備とは無縁のグレードだった。 VR‐4のエンジンは、1987年12月の登場時が最高出力205ps(前期型)、その後1989年10月のマイナーチェンジで220ps(中期型)、さらに1990年10月のチェンジで240ps(後期型)へとアップしたが、それぞれにVR‐4 RSは用意されていた。 グリルや、レンズ類、フロントバンパーの開口部拡大や、ボンネットのエアアウトレットの追加など、前期、中期、後期それぞれ微妙に異なっている。テールランプレンズやガーニッシュのデザインも同様に、各モデルで微妙に異なっている。 取材車両は、VR-4 RSにはメーカーオプションだった車速・操舵力感応型4WS(4輪操舵システム)を装備していた。 ちなみに、この4WSを装備するモデルが型式E39A、装備しないモデルがE38A。当時はまだ各種電子デバイスのアシスト感がやや不自然だったことや、少しでも故障が発生する可能性を下げておきたい意味もあり、モータースポーツベースのRSでは、4WS非装着車両が多かった。そういう意味でも、この個体の希少性は高いと言える。 次回「1991年式 三菱ギャラン 2.0 VR-4 RS Vol.3」へ続く
Nosweb 編集部
【関連記事】
- ギャランの最強シリーズがE30系。そのモータースポーツ仕様「RS」|91年式 三菱ギャラン 2.0 VR-4 RS Vol.1
- オリジナルのままが魅力! 仕事先で出合った4WS付きのギャラン「ラリー・スペシャル」|91年式 三菱ギャラン 2.0 VR-4 RS Vol.3
- 200台の開発コード「831」。そのうち50台だけに施された仕様とは?|WRCの舞台で戦うために生産された50台の日産240RS Vol.2
- サファリ3連覇を達成! 何が違うの? GT-TじゃなくてGT-TS! 3T-GTEUじゃなくて4T-GTEU!| トヨタ セリカ クーペ 1800 GT-TS Vol.1
- STIのハンドメイド! 競技用ベース車「RS type R」発売直後に登場したコンペティション・グレード「RS type RA」|90年式 スバル レガシィ RS タイプ RA Vol.1