少女漫画誌『なかよし』でシャーマンキングの外伝開幕 2度目のテレビアニメ化も控える霊能バトル漫画
本日12月1日(火)発売の講談社の少女漫画誌『なかよし』2021年1月号から、『SHAMAN KING &a garden(シャーマンキング アンドア ガーデン)』が連載開始となった。 【画像】『鬼滅の刃』も『シャーマンキング』も、元は同じ雑誌 同作は、武井宏之さんの人気少年漫画『SHAMAN KING』の公式スピンオフ作品となる。 公式外伝や続編、アニメ化と、怒涛の展開を見せる『SHAMAN KING』の次なる一手は少女漫画誌への掲載となった。
『SHAMAN KING』という、数奇な運命を辿った漫画
『SHAMAN KING』は、霊を操るシャーマンたちの戦いを描いた人気少年漫画。 1998年から2004年まで『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載。単行本全32巻で、シリーズ累計は3500万部を突破している。 2001年にはアニメ化もされた人気作だったが、本編は打ち切りという形で連載が終了。 雑誌掲載時、最後のページには「みかん」が添えられており、「未完」を示唆していることが当時から話題に。 打ち切りを全く取り繕わず、中途半端なまま終わったため「伝説の最終回」として多くの読者の記憶に残ることとなった。 当時の読者にとっては終わり方を丸投げしているようにも読めたが、作者自身は続きを描く意思があることも関係者の証言を通して伝えられていたため、あえて無理やりまとめずにきちんと完結させたいという意志の現れをそこに汲み取っていた。 実際にその4年後に集英社から出版された完全版で、数百ページに及ぶ描き下ろしが加えられて正式に完結を迎え、賛否両論もあったが作品として大団円を迎えた。 その後、集英社の『ジャンプ改』で連作読切、そして続編が連載開始されるも2014年には雑誌自体が休刊。 長く続報がない状態が続いたが、2018年には、なんと集英社ではなく講談社が『SHAMAN KING』の20周年記念を展開し、講談社の雑誌『少年マガジンエッジ』にて新章が連載開始されるに至った。 そして、順次、講談社版の完全版も展開されていった。 前例がないわけではないが漫画が出版社を移籍するケースは非常に少なく、この一連の経緯からも、『SHAMAN KING』という漫画作品が辿った数奇な運命が垣間見える。