肺がんと闘う札幌の男性…治療生活を変えてしまった新型コロナ 基礎疾患を抱えるゆえの怖さ
北海道放送(株)
視聴者からの疑問や悩み、暮らしの中のハテナ?を調査する「HBCもんすけ調査隊」です。 がんと闘う、札幌の男性が、調査隊にラインでメッセージを寄せてくれました。新型コロナが闘病生活まで変えてしまったと話します。 「(ドライブは好きだったんですか?)びっちり行ってたよ。道の駅も全部制覇しているし」(50代の男性) 札幌に住む50代の男性。おととし春、肺がんのステージ4と診断されました。 コロナ禍で抗がん剤治療を続ける、その思いを「もんすけ調査隊」に投稿してくれました。 「不安っていうより悔しい。いろんな意味で」(50代の男性) 「(がんが)見つかる2年くらい前から、肩甲骨から背中に何とも言えない痛み。『とりあえず細胞を採って調べてみましょう』と言われ、調べたら、まぁ最初は『やっぱりか』」(50代の男性) 「すごい軽い気持ちで先生のところ行って、説明を受けたら『手の付けようがありません』と言われて、え?って」(男性の妻) 肺がんのステージ4と診断された男性。手術は難しく、抗がん剤治療を2年近く続けています。 がんが分かってから、男性は「楽しむこと」をもっと大切にしようと決めました。夫婦で、また友人とプロ野球、高校野球、サッカーなど、趣味のスポーツ観戦に出かけていました。 しかし、その日々を変えたのが新型コロナウイルスでした。 「(外出は)買い物と夫の通院くらい」(男性の妻) 「新型コロナが無ければ、別に普通にみんなで会って飲んだり、旅行行ったりっていうのができるかもしれないけども、もともと自分はもう少ない時間をどう使うか。不安というよりも『悔しい』っていう言葉の方が大きいかな」(50代の男性) 先月、男性は1週間の入院を余儀なくされました。その間、院内の感染を防ぐため、妻の面会は許されませんでした。男性の主治医は…。 「(治療方針など)本当はご家族としっかり相談してもらうのが大事だと思うんですが、(入院中に)そういう時間がとれないのは大きく影響を受けているのではないか」(男性の主治医) また、種類にもよりますが、抗がん剤治療を受けると、一時的に免疫力が下がるため、新型コロナを含む感染症にかかると重症化しやすいと主治医は説明します。 「テレビとか見てても、他人事?自分は罹らないとか、マスクしてないけど、喋らないから大丈夫とか言ってる人見ると、うーんって。もしかしたら基礎疾患抱えてる人と同じバスに乗ったり、同じ場所に居たりする人もいるだろうに。ちょっと自分事に置き換えてくれれば違うのになって」(男性の妻) 「人の雰囲気や流れで『あの人は行ってるから大丈夫』『この人も行ってるから大丈夫』と軽い気持ちで遊びに行ったり、飲みに行ったり。雰囲気で動いてるみたいな感じが嫌だ」(50代の男性) 男性は、感染拡大による医療体制のひっ迫に危機感を持っています。 「治療がストップしてしまえば、極端な話死んでしまう人たちだよね。通常の治療が受けられなくて、特に抗がん剤とか透析とか。身近にそういう人たちが普通に暮らしてるっていうのを、もう少しそういうのも周りの人が分かってくれれば」(50代の男性) 2月19日(金)「今日ドキッ!」午後6時台
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