眞栄田郷敦、半年にわたり絵画練習「表現の幅が広がりました」手掛けた絵画は作中にも登場
8月9日(金)に全国で公開される映画「ブルーピリオド」の渋谷プレミアイベントが7月10日に東京・渋谷で開催。階段とカーペットを”ブルー”に装飾したステージに、主演の眞栄田郷敦をはじめ、高橋文哉、板垣李光人、桜田ひより、萩原健太郎監督の5人が登場し、観衆を沸かせた。 【写真】時間の許す限りファンサービスに応じた眞栄田郷敦ら ■眞栄田「見終わった時に頑張ろうと思える作品」 同映画は、「月刊アフタヌーン」で連載以降、累計発行部数700万部を超え、「マンガ大賞2020」を受賞した山口つばさ氏の同名漫画が原作。周りの空気を読んで流れに任せて生きてきた高校生が、1枚の絵をきっかけに美術の世界に没入していく姿を描いていく。 映画の公開まで1カ月となり、「今日をスタートに広くこの映画が伝わってくれれば」とヒットを願う眞栄田は「パワーをもらえる作品。登場人物が自分の好きなことに向き合って、いろんな感情になりながらその美しさを描いているので、見終わった時に単純に頑張ろうと思える作品になっています」と作品を見た感想を口にした。 別作品の共演者から試写を見て連絡があったという高橋は「美術の芸大を目指していたという話をうかがって、自分と照らし合わせながら見ていて苦しい部分もあったけれど、ここまで熱量高くアートの世界を描いていて、また新しい扉が開いた気がしました、って言っていただいて本当にうれしいと思いました」と喜びをあらわに。 そんな本作に登場する絵画は実際に出演者が描いている。絵画の練習に取り組むよう指示を出した萩原監督が「絵画は描くだけじゃなくて見ることが大事だと思っていて、それによって目線だったり芝居が変わってくるのかなと思ったので、皆さんにやってもらっています」と裏話を披露すれば、眞栄田は「主人公も絵を始めたばかりの頃から受験まで成長していくんですけど、僕自身と照らし合わせながら初めて画材に触れるときの感覚とか、やらなきゃ分からない部分を大事にできたので、半年くらい練習してきて良かったです。表現の幅が広がりました」と、演技に生かせたことを明かす。 ■泣けるポイントは「現場の熱量」 また、熱く泣けるという反響が多いことを受け、“泣けるポイント”を聞かれた桜田は「血のにじむような努力と葛藤があって、いろんなものが交差していて胸の底から熱くなるようなシーンがいくつもあったので、その部分じゃないかな」と発言。一方、板垣は「どのシーンっていうより、現場での熱量が印象的に残っていて、現場の熱気がオーバーヒートしてビッグバンが起こるんじゃないかって思うくらい、プロフェッショナルである皆さんがこの作品に命を燃やしているのがグッときました」と振り返った。 最後に、眞栄田は「この映画はある男が日本の最難関の東京芸術大学に受験する話です。好きなことに向き合う苦しさや楽しさ、自分の変わっていく環境や人間関係とかを含めて、自分の好きなことに向き合う美しさを描いている。この作品が広がっていくことを願っております」と話してトークパートを締めくくると、ブルーカーペットを歩きながら限られた時間の間、ファンとの交流を楽しんでいた。