【徳山ボート・GⅠ徳山クラウン争奪戦】丸野一樹が逃げ切り7度目のGⅠ制覇
徳山ボートの「GⅠ第71回徳山クラウン争奪戦 開設71周年記念競走」は29日、第12Rで優勝戦が行われ、1号艇の丸野一樹（33、滋賀）が逃げ切り、2節前のGⅡモーターボート大賞（三国）に続く今年2つ目の特別戦タイトルを手にした（優勝は通算26回目、GⅠは7回目）。2着は白井英治（山口）、3着は峰竜太（佐賀）で3連単❶❸❷は950円の本命決着だった。なお、売り上げ目標の68億円には惜しくも届かなかったが、周年記念では過去最高の売り上げを記録した。 ◇ 自信を取り戻す会心の勝利だ。シリーズリーダーの丸野が堂々の押し切りで2022年5月の鳴門周年以来のGⅠ制覇を果たした。 「うれしいです。緊張して前日からあまり寝れずにいつもと違う感じでしたが、舟をおろして乗ったときには今節で一番仕上がっている感触があったのでそのままいけました」 9月に入ってから三国でのGⅡ制覇に続き、地元のびわこ周年でも優出（6着）するなど調子を上げていたが、その好調の波に徳山でも乗っていった。昨年はF禍に苦しみ、一般戦での2Vに終わったが、そのうちのひとつがここ徳山（9月）で、さらに11月の70周年でも準Vとまさに好相性水面といえる。 「徳山はいつもいい成績を残せているし、大好きです。今回はいいエンジンを引けて優勝したい思いも強かったです」 この優勝で今年3月のGⅠ尼崎71周年の優勝戦1号艇で5着に終わった嫌な流れは完全払拭。スランプを脱する勝利となったことは間違いない。 「久々に勝ち切ることができてホッとしています。グランプリ（住之江、12月17日開幕）にいきたいので、これからジャンプアップしていければ」 2年ぶりのグランプリ出場へ賞金争いは佳境にさしかかる。この優勝でランキングは22位へ急上昇。さらなる頂きを目指し、滋賀支部のホープがまだまだ走り続ける。（貝原貴志）
