【変わる大学受験】推薦入試で合格するには 松山市の学習塾が愛媛大学を徹底分析
近年の大学受験で、「学校推薦型選抜」「総合型選抜」といった推薦入試による入学者が増加しています。一口に推薦入試と言っても、大学・学部によって入試科目や試験日程は異なり、実に複雑。「入試の仕組みが分からない」「準備が大変そう」と感じる高校生や保護者も少なくないのでは。 「推薦入試は学業のほかに頑張ってきたことが評価されます。志望校合格の可能性も高められるかもしれません」。こう語るのは愛媛県松山市の学習塾「愛大研」桑原校代表の武智涼さん(25)です。総合型選抜Ⅰ型で愛媛大学社会共創学部に合格した自身の体験を基に、桑原校で「愛媛大学推薦入試突破クラス」を運営しています。武智さんに愛媛大の推薦入試の特徴を尋ねました。(原田茜) ■ 自分で自分を推薦する方法も ――学校推薦型選抜、総合型選抜それぞれの特徴は。 学校推薦型は高校から推薦を受けた生徒が受験できます。愛媛大は各高校の推薦枠が2~3人(医学部のみ5人)までと決まっているため、学業の成績や課外活動の状況などが優秀だった生徒から順に推薦してもらえます。 試験は共通テストを課さないⅠ型と共通テストを課すⅡ型があり、Ⅰ型は法文、理、工、農の4学部で実施。工学部工学科機械工学コースなどは出願要件の一つに、高校3年間の成績がA(5.0~4.3)であることなどを掲げています。口頭試問を含む面接や小論文、提出された出願書類の内容で選抜されます。Ⅱ型を実施するのは教育、理、医、工の4学部。共通テストの成績や面接、出願書類の内容を判定します。 一方、総合型は自己推薦で、学校からの推薦などは特に要りません。いわば自分で自分を大学に推薦する形で、社会人でも受けられます。最も大切なのは大学が求める人物像、アドミッションポリシー(入学者受け入れ方針)に沿っているかどうかです。Ⅰ型は社会共創学部のみで、Ⅱ型は法文、教育、社会共創、医、農の5学部で実施しています。
愛媛新聞社