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業績下降懸念のサンリオ、1Q決算は最終赤字。国内売り上げ半減、テーマパーク休園で特損も

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BUSINESS INSIDER JAPAN

この5年ほどで入場者数を大きく伸ばして「V字回復」と話題になった「ピューロランド」を擁しながら、「本業のキャラクタービジネスが危うい」(経営コンサルタントの森泰一郎氏)と懸念されていたサンリオが、2021年3月期第1四半期(2020年4~6月)の決算を発表した。 【全画像をみる】業績下降懸念のサンリオ、1Q決算は最終赤字。国内売り上げ半減、テーマパーク休園で特損も 上図のように、ここ数年利益を減らし続けているサンリオだが、今四半期も新型コロナウイルスの影響が甚大で盛り返すことはできず、前年同期(2019年4~6月)に続いて最終赤字の決算となった。 「ハローキティ『一本足打法』の先には地獄しか待ち受けていない。サンリオの経営陣もそんなことは当然分かっているはずだ」 森氏がそう指摘したサンリオの経営戦略に、何か変化は見られるだろうか。8月4日の決算説明会資料からポイントを探ってみた。 売上高は72億8900万円(前年同期比-45.5%)、営業利益は11億7700万円の赤字、純利益は8億5800万円で最終赤字。テーマパークの臨時休園による特別損失12億円が響いた。 事業別の内訳を見ると、国内での売上高が「半減」。商業施設の臨時休業や時短営業の影響とすぐに分かるが、それにしても事業に多様性がないのは苦しい。 事業別の営業利益の内訳。ライセンス事業(=国内のアパレルやゲームなどへのキャラクター使用許諾)の安定したロイヤリティー収入が唯一の救い。 海外事業の売上高の内訳。新型コロナの感染拡大で小売業に大きなダメージのあったドイツ、北米、ブラジルの落ち込みが深刻。中国は5月に経済再開した影響で回復傾向。 海外事業の営業利益の内訳。ドイツと北米だけでおよそ5億円の営業赤字。 12億円の特別損失につながったテーマパークの臨時休園。とくにピューロランドは約5カ月の休園で、第1四半期は営業できず。 悪化を続ける業績に歯止めをかける要素は、「ライセンス営業本部」「エンターテイメント事業本部」を柱とするライセンス事業の再構築くらいか。“一本足打法”の不安は解決されない。 (文:川村力)

川村 力

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