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スナック市場、ジャンクフードから脱却 カルビーと湖池屋が独自路線

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食品新聞

 スナック市場は数年前、コモディティ化や低価格化が進み低迷していた。しかし市場の60%強を占めるカルビー・湖池屋の2大スナックメーカーは、それぞれ独自の商品施策でスナック市場の活性化に注力している。  コロナ禍において消費者の健康意識はさらに高まり変化も加速化。スナックも“ジャンク”のイメージを脱却し“健康志向”のユーザーの琴線に触れる商品開発が求められる。2社ともに消費者ニーズを反映した新たな領域への挑戦に取り組んでいる。  ロングセラー商品を多く抱えるカルビーは、年間100種以上のポテトチップスを世に送り出している。そのため味変わり商品、新商品で売上げを作っていると思われがちだが、定番商品の売上げは安定的に維持している。  スナックは消費者が原点回帰する購買傾向にあり、常に新しい商品を出し購買意欲を上げることで、ロングセラー商品の売上げも維持できる。量販店ではPBが蔓延しているが、味変わり・新商品戦略によってNBとしての価値訴求を続けスナック売場の棚を維持している。  同社のこだわりは食感。自らを“食感カンパニー”と自負し、ポテトチップスだけでもバラエティにとんだ食感の商品をブランド化する一方、健康を意識したカラダ想いの商品展開を進める。「finesnack」の位置づけで(1)従来品の塩分量を控えるリニューアル(2)環境に優しい包材の採用(3)エネルギー産生栄養素バランスを意識した豆などの素材活用――に取り組んでいる。  そら豆スナックの「miino」ブランドでは、「miinoそら豆しお味」がロカボ商品として認定されたことを受け、9月上旬にロカボマークを入れたパッケージへとリニューアルした。  また中期経営計画でも、24年までにタンパク質構成比13%以上の商品群を10%の売上構成比とするほか、製品食塩相当量(販売した全商品重量に占める販売した全商品の塩分含有量)20%減を目標に掲げており、引き続き健康への取り組みを強化していく。  一方、湖池屋は、4年前コーポレートブランドの統合を実施、“本格・健康・社会貢献”を軸に開発を進める“新生湖池屋”になった。  スナック市場にもプレミアムラインが必要だとして、元祖ポテトチップス量産メーカーの“プライド”をかけ「湖池屋が今作れる一番美味しいポテトチップスを作ろう」と、高付加価値商品への強化に取り組んだ。「湖池屋プライドポテト」「じゃがいも心地」「KOIKEYA STRONG」などの高付加価値商品を発売。国産じゃがいもなど原料や味にこだわり、新しい消費者の取り込みを行った。プレミアムラインのシェアは4年目で50%を超えており、現在も育成を続けている。  新しいカテゴリーにもチャレンジをしており、食塩不使用の「プライドポテト芋まるごと」や「ポテトの素顔」を発売し、ポテトチップスに抵抗感のある層を取り込んでいる。  「罪なきからあげ」は大豆たんぱくで作ったスナック。CVS限定で発売したが、消費者の要望も高く9月下旬にリニューアルし順次チャネルを広げていく。消費者が時代に求める健康価値の追求は今後も継続する。  社会貢献には「JAPANプライドポテト」がある。  地域と取り組み、地域の素材を使用し、地域の課題をポテトチップスによって解決し、地域のブランドを広げていくもの。「日本が誇る文化や風土、歴史と伝統がつまった魅力をポテトチップスを通じて届けたい」という思いから同ブランドを立ち上げ活動を続けている。

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