「手渡せない」バレンタイン商戦 非接触で自家需要も見込みECに活路 1 粒ずつのネット購入やポスト投函型も
バレンタインデーまで1ヵ月を切りバレンタイン商戦が本格化している。 今年のバレンタインは新型コロナウイルス感染症拡大により在宅勤務や自宅で過ごす時間が増えることで例年以上に自分へのご褒美や家族で“おうち時間”を楽しむニーズが拡大すると予想される。 これを受け、今年の商戦は非接触による「手渡せない」あるいは「手渡しにくい」状況に対応すべく、自家需要も見込んでECに活路を見出す動きが顕著になっている。
イオンリテールはオンラインショッピングサイトでの商品提案を強化。「おうちでイオン イオンショップ」ではバレンタイン特設サイトを開設し約200品目をラインアップしている。 品揃えでも非接触ニーズを意識し、手を触れずに食べられて家族や友人にも安心して分け合える個包装タイプを強化している。 イトーヨーカ堂は、外出を控える傾向を受けて、ネット通販で前年比 1・5 倍となる過去最大の 800 アイテムを品揃えし昨年の2 倍の販売を計画。またグループのセブン&アイのネットショッピングサイト「オムニ 7」では、前年より約 1 ヵ月早い20年11月から先行予約を受け付けている。 西武池袋本店もネット販売を拡充し、前年比15%増の売上げを目標にする。人気ブランドの名物販売員によるライブ配信も行っている。 ニューノーマル時代のバレンタインの新たな楽しみ方として、気になるブランドや味を 1 粒ずつネットで購入ができる「お試しショコラ オンライン」を初企画したのは高島屋。 高島屋では非接触ニーズへの対応として、箱に切手を貼ってそのままポストに投函するだけで“会わずに贈れる”ポスト投函型のチョコレートギフトを用意している。 松屋も今年初めてECサイトでの販売を開始した。 松屋ではEC限定で「バレンタイン配送BOX」も展開し、バイヤーが個包装商品を中心にセレクトした1人でも数人でも楽しめる商品を取り揃えている。