ダイハツの“超・低燃費”な「軽クーペ」が凄い! まさかの“3ドア化”と軽量化で「車重700kg」を実現! “全長3100m”でちょっと短い斬新「イース」とは!
ダイハツの超低燃費な「軽自動車」!
ダイハツは、2009年に開催された「第41回東京モーターショー」にて、「e:S(イース)」という軽自動車を出展しました。 同車は一体どのようなクルマだったのでしょうか。 【画像】カッコいい! これがダイハツの新型「軽クーペ」です!(29枚)
イースは、ダイハツが開発した軽自動車のコンセプトカー。 ダイハツは、2009年の東京モーターショーにおけるグループスローガンとして「Innovation for Tomorrow」をテーマに掲げ、また同社の軽自動車におけるキーワード「Eco」「Life」「Fun」を各出展物で表現しました。 なかでも今回紹介するイースは、クルマが地球環境へ与える負荷を見つめ、「軽自動車が果たすべき役割」を具現化したモデル。 軽自動車がもともと持っている優れた環境性能を存分に引き出すため、既存技術の改良を極めることで、圧倒的な低燃費化に成功したコンセプトカーとして出展されたのです。 その特徴としては、ホイールベースを2175mmまで短縮した小さなボディでありながら、大人4人がしっかり乗車できること。 また薄型軽量シートの採用や、各部材の材料置換などの徹底した軽量化により、車両重量を700kgに抑えました。 パワーユニットは、658ccの「KF-VE型」エンジンにCVTを組み合わせた形で、既存の軽自動車用エンジンをベースに、独自開発の燃料制御システムとEGR(有害物質の排出を減らす装置)を合わせたもの。 「重量増になる」という理由から、あえてハイブリッドシステムは採用しませんでしたが、アイドリングストップ機能は搭載し、30km/Lという超低燃費を実現しました。 そんなイースのボディサイズは、全長3100mm×全幅1475mm×全高1530mm。 軽自動車の規格は「全長3400mm以下」と定められているので、イースは一般的な軽自動車より約300mmも短いコンパクトなボディを採用します。 エクステリアは、ガラス製のバックドアを備えた、3ドアのマイクロクーペ形状が特徴的。 インテリアは、快適な乗り心地を実現するネット構造のシートを採用した、シンプルなデザインとなっています。 ※ ※ ※ クルマの環境性能向上を目的に開発された、イース。 あえてハイブリッドシステムを搭載せず、ガソリンエンジンモデルのみで低燃費化を図るスタンスは、その後に市販化された「ミラ」シリーズのベーシックモデル「ミライース」にも受け継がれ、「ハイブリッドでもEVでもない『第3のエコカー』」として登場することになります。 そしてミライースは現行モデルである2代目モデルでも、ガソリンエンジンモデル1本での販売を継続しており、ブレないスタンスと100万円を切る低価格で人気を博しています。
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