植物性食材の新ブランド「SOIA SOIYA」 アレンジ自在の大豆食材 昭和産業
昭和産業は、植物性食材の新ブランド「SOIA SOIYA(ソイア ソイヤ)」を立ち上げる。第一弾として、自由自在に調理ができる業務用大豆たん白食品「HMSP」シリーズを開発。外食や中食惣菜、加工食品向けの新たな植物性食材として展開を広げる。 新開発の「HMSP」(ハイ・モイスチャー・ソリューション・プロテイン)シリーズは、独自技術で大豆たん白を帯状のシートに成型。大豆の栄養価、美味しさはそのままに、形状や食感を自在にアレンジできる植物性食材に仕上げた。冷凍品(凍結前非加熱)で、水戻し不要。煮る・焼く・揚げる・炒めるなど様々な加熱調理に対応し、幅広いメニューに使用できる。 例えば、カットして煮れば高野豆腐のように和食メニューに使えるほか、スティック状にして油で揚げれば、外はカリッと中はしっとりとした食感が楽しめ、スナックやかりんとうのようなお菓子、デザートにも使える。キューブ状にカットして加熱すればサラダのトッピングに、パスタやラーメンといった麺メニューなどに「形×味つけ×アイデア」で用途は無限に広がるという。
昭和産業は、1969年に大豆たん白「昭和フレッシュ」を発売以来、半世紀以上にわたって業務用の粒状たん白などを手掛けてきた有力メーカー。食の多様性やサステナブル、健康志向を背景に、大豆ミートなど植物性食材への注目度が高まっている一方で、風味や調理のバリエーションの乏しさから需要の広がりが課題となっていた。 新製品発表会で山口龍也取締役常務執行役員は「大豆たん白の知見・ノウハウを生かし、単なる肉代替ではなく大豆本来の美味しさを追求し、日本人の嗜好に合う植物性食材の開発を進めてきた。(外食や中食、加工メーカーなど)ユーザーと共創し、植物性素材の新たな需要を広げていきたい」と意気込みを語った。 なお、東急プラザ原宿「ハラカド」内のヴィーガン料理専門店「FALAFEL BROTHERS HARAJUKU」では同社の新素材を使用した「クリスピーチキンフィンガーズ」を販売中。ミシュラン獲得の和食店「鈴なり」では、新開発の大豆たん白製品(豆の帯)を使用したコース料理の提供も予定している。