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TBS「クレイジージャーニー」にBPOが“放送倫理違反” 過去にあったスタッフ暴行、放送中止の闇

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文春オンライン

「悪魔祓い」の回が放送休止に

 昨年10月31日。この日に放送予定だった「クレイジージャーニー」は、〈痛みに耐え神に近づくための苦行&世にも奇妙な悪魔祓い〉と題して、オカルト研究家の吉田悠軌氏を特集するものだった。事前に、予告映像も流されていた。  ところが当日放送されたのは、過去に一度放送された時計職人・菊野昌宏氏の特集回の再放送。番組の公式ツイッターを見ると、〈本日は3月21日に放送したものを再編集してお届けします!〉としているが、実際の番組内容は殆ど変わらないもので、事情も説明されず。出演予定だった吉田氏が困惑気味に明かす。 「放送予定だった内容はたしかに悪魔祓いについてのもので、ロケ地はスリランカでした。スタジオで松本さんらとのトークの収録まで済ませていたのですが、放送直前になって番組の方から『国や政府の事情で放送できなくなった。今後もいつ出せるか分からない』と伝えられました」  人気番組が急遽「再放送」に差し替えられる異常事態。小誌が取材をすすめると、その意外な理由が判明した。 「悪魔祓いの回は放送予定日の少し前まで告知を打っていたのですが、それを見たスリランカ大使館の関係者がTBS側に『許可をきちんととっているのか』と言ってきたのです。国によって事情は異なりますが、メディア活動を目的にスリランカを訪れる場合は観光ビザやビジネスビザでの入国は許されません。入国前に在日スリランカ大使館からジャーナリストビザを取得する必要がある。そうした基本的手続きを怠っているのではないかという抗議だったようです」(別のTBS関係者)

「ちゃんと許可を取ったよな?」と詰め寄ったA氏

 A氏の怒りの矛先は、このときも部下に向けられたという。 「Aさんは担当のADに『ちゃんと許可を取ったよな?』と詰め寄った。普段からパワハラで恐れられているA氏の迫力に、叱責を恐れたADが『取りました』と咄嗟に嘘をついたことで発覚が遅れたそうです。番組演出のトップとして責任があるのは当然ながら、上司からは『お前の普段の威圧的な態度がADを萎縮させているのも事態把握が遅れた一因だ』と注意されたそうです」(同前)  そして半年後の今春、暴行騒ぎを起こしたことで2枚目のカードが出され、あえなく退場となったという――。  A氏の暴行や放送中止について、TBS広報部に事実関係を聞くと、「一般社員の人事案件や番組の制作過程については、お答えしていません」と回答した。  誰よりも“クレイジー”だったのはA氏自身なのかもしれない。

「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年9月5日号

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