ホンダ「“NSX”セダン」がスゴイ! 大排気量「V6」×画期的「4WD」搭載でもはや「スポーツカー」!? 先進的すぎた「レジェンド」とは
世界初の技術を次々に採用してきた「レジェンド」
「レジェンド」は、かつてホンダが生産・販売していた高級セダン・2ドアクーペで、初代は1985年にデビューしました。 【画像】超カッコイイ! ホンダ「”NSX”セダン」を画像で見る(40枚) 初代レジェンドは、ホンダ初となる3ナンバーのフラッグシップモデルで、当時業務提携をしていた英国「ブリティッシュ・レイランド(後のローバー)」の高級車の開発ノウハウを取り入れた共同開発車でした。 また、初代は国産車初の運転席SRSエアバッグを搭載、後期型では世界初となるFF車用トラクションコントロールを採用しました。
1990年にレジェンドは2代目へフルモデルチェンジします。2代目は、FFでは非常に珍しい縦置き・フロントミッドシップエンジンというレイアウトを採用し、国産車初となる助手席SRSエアバッグを搭載しました。また海外仕様の後期型では、これも国産車初となる6速MTを採用しました。 1996年に3代目へとフルモデルチェンジをしますが、2代目に数々奢られた豪華装備から一転、装備は簡素化されコストダウンが図られていました。 3代目の販売期間、1996~2004年はバブル崩壊のあおりを受けていた頃で、自動車業界では、セダン不人気が顕在化した時期でもありました。 2004年にレジェンドは4代目へとフルモデルチェンジします。トピックに乏しかった3代目と比較すると4代目は、新開発の電子制御四輪駆動システム「SH-AWD」を採用、スポーティーな高級セダンとなり、2004年7月にそれまでの普通車の最高出力自主規制280PSが解除されたことを受け、国産車では初となる最高出力300PSのスペックとなりました。 4代目レジェンドは幾度か改良を受け、最終型となった最後の改良は2010年10月、このときは高速道路などのつなぎ目を越えるときなどの不快な共鳴音を抑制する、中空構造で内部にレゾネーター(消音装置)を備えた、世界初のノイズリダクション機能をもったアルミホイールが採用されました。 2012年夏に、レジェンドは日本市場での販売が終了となりましたが、同年11月のロサンゼルスオートショーで、レジェンドの北米版でアキュラブランドから販売される「RLX」が発表され、翌年に発売となりました。