【2024年の高校野球】王者を倒すのはここ!?打倒・横浜を掲げて冬を越える3校の成長に注目
明治神宮大会を制した横浜(神奈川)だが、圧倒的な強さで勝ち上がったわけではない。 あと一歩まで追い詰めたチームもあった。 関東大会の決勝では健大高崎(群馬)が、横浜先発の織田翔希(1年)から7回途中3点を奪ってリードした。 エース石垣元気(2点)が追いつかれ、3番手で登板した横浜・奥村頼人(2年)の好投の前に延長タイブレークの末1点差で敗れたが、センバツ2連覇の可能性を感じさせる内容だった。 東洋大姫路(兵庫)も東の横浜、西の東洋大姫路の評判通り、エース阪下漣(2年)を中心に投打で力を発揮した。 近畿大会から明治神宮大会の準決勝・横浜戦まで阪下の防御率は7試合で0・58。複数失点は横浜戦だけ。しかも3失点中2点は延長11回のタイブレークで奪われた点だ。この悔しさをバネにしてこの冬一回り大きくなれば打倒・横浜の筆頭候補になるだろう。 創部125年の広島商(広島)は初進出した決勝で横浜に惜敗した。 それでも初戦の東海大札幌(北海道)戦で2―0の2回無死二塁から2者連続で初球バント(記録は犠打と犠打野選)を成功させて3点目を奪うなど、伝統の広商野球は健在だった。 その一方で、明治神宮大会の長打率、OPSはいずれも横浜を上回る打力の高さ。まさに伝統と進化を見せた。 健大高崎、東洋大姫路、広島商。打倒・横浜を掲げて冬を越えるこの3チームの成長は見逃せない。