安眠や筋肉痛軽減、美肌効果も! 米管理栄養士が教える「さくらんぼ」の健康メリット5
夏の定番フルーツともいえるアメリカンチェリー(さくらんぼ)は、実は栄養価が豊富なフルーツ。一年中出回っているけれど、どこの産地でも収穫されるのは夏の時期。 【写真】心臓病や脳卒中のリスクを軽減!「コレステロール」を下げる効果がある食品40 1種類しかないように見えて、実はアメリカンチェリーには数種類あり、どれも素晴らしい健康効果が! アメリカで最もポピュラーなのは、スイートチェリーとタルトチェリーの2種類。 なかでも最も知られるスイートチェリーはビングチェリーと呼ばれ、最も知られるタルトチェリーはモンモランシーチェリーと呼ばれる品種。味は異なるけれど、どちらもポリフェノール、アントシアニン、ビタミンCなどの抗酸化物質が豊富に含まれている。 US版『グッド・ハウスキーピング』栄養研究所の管理栄養士と、アメリカ・ノースウエストチェリー生産者協会より、チェリーの健康効果についてご紹介。
健康効果1:抗酸化物質が豊富
果物の色が濃いほど、抗酸化作用が強いともいわれるけれど、鮮やかなアメリカンチェリーはまさにその代表例。 チェリーの濃い赤色は、心臓病のリスク軽減など、多くの健康効果がある抗酸化物質、アントシアニンを多く含んでいる証拠。 テキサスA&M農業生命科学大学の准研究員のジュリアナ・D・ノラット・スティーブンス博士は、「アメリカンチェリーには、特定の病気や症状の原因となる細胞の損傷を、防いだり遅らせたりする役割を果たすと考えられている抗酸化物質がたくさん含まれています」と説明。 さらに、チェリーには抗酸化物質であるビタミンCが豊富に含まれており、コラーゲンの生成を促進するため、肌の健康にも効果的とのこと。
健康効果2:がん予防に役立つ可能性
「ある研究によると、スイートチェリーに含まれる化合物が、試験管内のがん細胞の増殖を抑制することがわかりました」とスティーブンス博士。 「ダークスイートチェリーには、フェノール酸、フラボノイド、アントシアニンが含まれており、乳がん細胞の増殖と周辺組織への侵入を抑制することが確認されています。 この化合物は、特定の細胞シグナル伝達経路をターゲットにして、乳がん細胞のアポトーシス(細胞の死)を促進し、転移を抑制する効果が期待できます」