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「蛭子さん」が語る認知症との闘い 襲い来る幻視、麻雀をやめた後悔、奥さんへの感謝

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デイリー新潮

――蛭子(えびす)さん、ご無沙汰しています。鎮目(しずめ)です。今日はよろしく願いします。 【写真】若かりし頃の珍しい“ヒゲ姿”の蛭子能収さん 娘、息子との3ショット 蛭子 えっと……、すみません。覚えてなくて。 ――蛭子さんには私が担当したABEMAの番組に毎週ご出演頂いて。韓国ロケには私も同行させもらったんですよ。 蛭子 えっ! そうだったんですか……。

〈今年7月、漫画家でタレントの蛭子能収(よしかず)さん(72)は、テレビ東京系の番組「主治医が見つかる診療所 2時間スペシャル」で、小人などの幻覚を見る症状で知られる“レビー小体型認知症”と“アルツハイマー病”の合併症であることを公表した。筆者はテレビプロデューサーとして、インターネットテレビ局・ABEMAの番組制作に携わり、2016年には収録で週1回、蛭子さんとお会いしていた。しかし、およそ3年ぶりに再会すると番組に出演していたことすら覚えていなかった。そこで、今回は蛭子さんを長年支えてきた森永真志マネージャーを交えてお話を伺うことに。まずは認知症を公表して以降の様子について――。〉 蛭子 医者からは軽度の認知症と言われてます。でも、自分としてはそんなにひどくないと思うんですけどね。ちゃんと普段通りに仕事はできてるし。もともと体は健康で内臓系の病気にも罹ったことがない。認知症になってできなくなったことは、うーん、あるかなぁ……。自分としてはそれほど病人って感じはしないんですよ。まぁ、役者だったら引退しかないと思いますけどね、セリフを覚えられないから。  物忘れ自体がひどくなったのは例のテレビ番組が放送されるより、ちょっと前からかもしれない。 森永氏(以下、マネ) 僕は16年ほど蛭子を担当していますが、急にというよりは、徐々にって感じですね。いまでも競艇選手の名前は、苗字を言えばすぐに出てくるくらいハッキリと覚えています。そもそも、興味のあることは鮮明に記憶していて、興味のないものは覚えていないことが多かったので。  ただ、2~3年前から「万が一はぐれたりしたら危険だから」ということで仕事でも現地集合をやめて“自宅迎え”にしました。認知症になると仕事で待ち合わせ場所に来られなくなるそうじゃないですか。そうなる前に、自宅に迎えに行ったりと先手で対応をしてきたわけです。 〈筆者は17年11月に韓国・ソウルロケで蛭子さんとご一緒したことがある。その時点で私たち番組スタッフは“兆候”らしきものを感じていた。というのも、空港で出国審査を終えた直後に、蛭子さんがパスポートをどこに仕舞ったか忘れてしまい、ちょっとしたパニックとなったのだ。収録中に自分の発言を覚えておらず、同じ質問を何度か繰り返すことも。実際には認知症が進んでいたのかもしれないが、「独特なボケキャラクター」というイメージもあって周囲が「良い味」と捉えていたのも事実だろう。〉 蛭子 体の不調も全然感じてません。ちょっと、ぽやーってするくらい。なんとなく、そういう感覚はあるんですよね。いつも通り暮らしていても、どこか頭のなかがぽやーっとしてる。船に乗った後、降りてきて地面が揺れているというか。そう、船酔いみたいな感じです。  そういうふうになる人は死ぬって、新聞に書いてあったから恐ろしいなって思って。船酔いっぽくなる人には死が待ってる、みたいな。だからそういうのは嫌なんですよね……。 〈蛭子さんはどうやら「死ぬ」ということに対して異常に恐れを抱いている様子。インタビュー中もしきりに「死」について口にした。〉

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