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アイヌの血を引く14歳の成長描く『アイヌモシリ』公開決定

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シネマトゥデイ

 アイヌ民族の現代におけるリアルな姿を描き、アメリカの第19回トライベッカ映画祭の国際コンペティション部門で審査員特別賞を受賞した映画『アイヌモシリ』が、10月17日より渋谷のユーロスペースほかにて全国順次公開されることが決定した。  『アイヌモシリ』は、北海道阿寒湖・アイヌコタンを舞台に、アイヌの血を引く14歳の少年カントの成長を描いた作品。長編デビュー作『リベリアの白い血』(2015)がロサンゼルス映画祭などで賞を受けた新鋭・福永壮志監督がメガホンを取った。

 アイヌコタンで民芸品店を営む母親のエミと暮らすカントは、一年前の父親の死をきっかけに、アイヌ文化から距離を置くようになる。高校進学を機に、故郷から離れることを予定していたカントは、友人たちと始めたバンド活動に没頭。亡き父親の友人・デボは、そんなカントにアイヌの精神や文化を教えようと、彼を自給自足のキャンプに連れて行き、密かに育てていた子熊の世話を任せる。世話をするうちに子熊への愛着を深めていくカント。しかし、飼育の目的は、長年行われていない熊送りの儀式・イオマンテ復活のためだった。

 カント役で初演技にして初主演を務めたのは、アイヌの血を引く新星・下倉幹人。その他主要キャストもアイヌが務めたほか、三浦透子、リリー・フランキーらがゲスト出演している。

 北海道出身で、ニューヨークを拠点に活動する福永監督は、企画から5年かけて現代アイヌ民族のリアルな姿を瑞々しく活写。トライベッカ映画祭からは「福永壮志という独自の視点をもった有望な監督の発見である!」と正式にコメントが寄せられ、審査員のダニー・ボイル監督や俳優のウィリアム・ハートらにも絶賛されたという。

 「アイヌ新法」成立は記憶に新しく、樺太アイヌの戦いを描く直木賞受賞作「熱源」や、大ヒット漫画「ゴールデンカムイ」など、アイヌをテーマにした話題作によって、多くの人々がその文化に魅せられているなか、アイヌの今を垣間見る一本としても注目だ。(編集部・入倉功一)

映画『アイヌモシリ』は10月17日より渋谷ユーロスペースほか全国順次公開

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