カワウ対策で狩猟の世界へ 神奈川大磯港 キスやマアジ釣れ盛る
港内の工事で東西の堤防だけが釣り場となっている神奈川県大磯町の大磯港。水温がまだ高いのかキスやマアジが釣れ盛っていた。釣り初挑戦でグレを手に笑顔のカップルもいた。15日、同港をウオッチした。 (中日釣ペン・黒野善弘) 照ケ崎のアオバトウオッチャーのいる横を通って西堤へ。中央付近のゲートを左へ進むと、釣り人が多い。人気の港内中央部が工事で入れないのが原因か。先端近くの立ち入り禁止ゲート前(図<1>)へ。内向きではウキでグレ狙いの人が3人、3~4組がサビキやチョイ投げをしていた。
「またアジだ」。グレ狙いの人に17~18センチのマアジがヒット。これで10匹は釣ったというが、肝心のグレは手のひらサイズばかりと嘆く。サビキ組には同型のマアジ、チョイ投げには15センチ前後のキスが当たっていた。 「何これ、大きいよ」と女性の声がした中ほど(図<2>)へ。20センチのグレを手に女性がうれしそうにしていた。「これ食べられるの?」と聞くのは埼玉県所沢市のカップルで、2人とも釣りは初めて。バケツにはマアジの15~17センチが5匹。家の近くのホームセンターで竿とリールのセットを950円で調達し、トリックサビキ3号とアミエビは大磯港近くの鈴木釣具店で購入したそうだ。 昼ごろ、西堤ゲート口の岸壁中央(図<3>)でチョイ投げしていた神奈川県葉山町の水留大成さん(18)の竿先に変化が。リールを巻くと21センチのキスで「どうだ!」と仲間に猛アピールしていた。
午後2時、東堤を目指す。入り口の漁船が並ぶ岸壁(図<4>)では家族連れがサビキでゼンメと遊んでおり、途中の石段下の港内へ延びる突堤(図<5>)にはグレ狙いのグループが。石段を上がると外向き(図<6>)全体では投げでキス狙い。隣の大磯海岸(海水浴場)でも遠投でキスを釣る人の姿が見えた。 波は高いが釣果を聞いて歩くと、相模原市の人(43)が30センチ超のシタビラメを女の子に持たせて見せてくれた。ヒラメなどを狙って立ち込むルアーマンもいたが釣果なし。大磯高校前にいた人に声をかけると「まずまず」との予想外の返事。神奈川県平塚市の宮島学さん(49)は朝イチに茅ケ崎海岸に入ったが釣れず平塚海岸へ、そこもダメなので午後から大磯に来たという。2時間半でキス16~20センチ4匹とイシモチ17センチをキープしていた。
▼交通 JR=東海道・大磯駅から徒歩10分。マイカー=東名・秦野中井IC~県道71号を南下し、国道1号を左折。有料駐車場1時間310円、1日1040円、緑化協力金20円。釣具店は港近くに2軒。
中日スポーツ