終電3分後に臨時便 北陸新幹線かがやき、JR西ダイヤ改正
●金沢発、満席対策 JR西日本は13日、来年3月15日の春ダイヤ改正で、北陸新幹線「かがやき」の東京行き最終列車の後に臨時便を新設すると発表した。金沢発の便で、利用が多い最終便の3分後の運行とし、金沢に夜まで滞在できる観光客を増やす狙い。ゴールデンウイークや旧盆などを中心に設定する。このほか「かがやき」の臨時便を上下3本増設する。 最終運行となる臨時便「かがやき546号」は、金沢駅を午後9時6分に出発、富山、長野、大宮、上野を経由し、同11時36分に東京に到着する。 JR西の担当者によると、3連休の3日目などは最終便が満席になる場合が多く、切符が確保できず北陸方面の旅行を諦める人もいるという。担当者は「900人がさらに利用できるようになる。多くの人に北陸旅行を楽しんでほしい」と話した。 東京を午前6時24分に出発し、金沢に向かう「かがやき545号」のほか、混みやすい夕方の時間帯に上下各1本を追加した。運行日程は後日公表する。 ●つるぎ富山発1本増 また、需要が大きい午前8時台の「つるぎ11号」(金沢―敦賀)は富山始発に変更する。これにより、午前6~8時台は富山始発の関西方面への「つるぎ」が1時間に2本となり、旺盛な通勤利用に応えた。午前7時23分、富山発敦賀行きの「つるぎ7号」は、来年1月14日から、平日のみ自由席を2両から3両に増やす。 ●敦賀乗り換え「トラブルはない」 特急「サンダーバード」「しらさぎ」の運行本数や時刻に変更はなかった。敦賀駅では新幹線から在来線への接続に最短8分での乗り換えが必要だが、担当者は「大きなトラブルはない。円滑に乗り換えてもらっている」と説明した。JR西の長谷川一明社長が検討する考えを示した大阪と七尾市和倉温泉を直通で結ぶ臨時特急については「実現の可能性を含めて検討していく」と述べた。