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【新型コロナ】駅前一等地カフェの廃業危機、救ったのは住民の募金

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カナロコ by 神奈川新聞

 新型コロナウイルスの感染拡大で休業が長引き、存続を諦める店が出始める中、地域住民の寄付で廃業の危機を免れた店がある。横浜市青葉区の「3丁目カフェ」だ。オーナーは地元利用者の支援に感謝する一方、苦境に立つ他店に「周りの知恵も借りて難局を乗り切ろう」とエールを送る。 特集 新型コロナ、神奈川の感染拡大  同店は地域の居場所として2014年に開業。多くのコミュニティカフェが商店街の空き店舗などを利用する中、東急田園都市線たまプラーザ駅近くの“一等地”にあるため、家賃など月々の固定費が高額なことが悩みの種だった。  そのためオーナーの一人で元町内会長の大野承さん(73)は業態を拡大し、カフェに加えて音楽ライブや演劇、セミナーなどにもスペースを提供。昨年は約350団体の催しと約1万5千人の来場者を得て、店をようやく軌道に乗せた。  そこに発生した今回の新型コロナ禍。催しのキャンセルが相次ぎ、4月からはカフェ部分も含めて店は完全閉鎖に。無収入となる一方で、家賃や備品のリース代などの支出はなくならず、県から休業の協力金が支給されたとしても「焼け石に水」の状態に陥った。  そんな危機的状況で大野さんが活路を求めたのが、周囲の強い勧めで初めて試した、インターネット上で募金を呼び掛けるクラウドファンディング。飲み物提供やイベント参加権、ライブ開催権などの特典を付けて寄付を募ると、異例の速さで支援の輪が広がり、開始から3日で目標額の200万円を突破した。  大野さんは「『3丁目カフェは地域に必要』『なくせない居場所』という励ましの言葉も添えられ、涙が出る思い」。5月末の締め切りまでに寄せられる寄付金は、家賃など固定費の支払いと、寄付者への返礼に充てるという。  地域に支えられて危機を脱した大野さんは、苦境にあえぐ他店に「決して一人で頑張ろうとせず、周りの人の知恵も借りた方がいい」と激励する。

神奈川新聞社

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