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日本にもあった!「伝説のレーシングカー」のロードバージョン

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octane.jp

1054を選んだ理由は?

  最終候補の中から、A氏は1054を選んだ。決め手はエンジン・ミッションがナンバーマッチングであったこと。当時のオリジナルのボディカウルがついていたこと。シートや塗色等は変わっていたが、主要なところの改造度合いがごく少なかったという事実だった。以下はA氏の調査によって判明した事実だ。   “この車は1966年11月7日にデリバリーされた記録が残っていた。最初の登録はフォード・ディビジョン。ある出版物の記録によると、販売プロモーションのため北米オハイオのディーラーに渡ったこのGT40、デリバリー当初のボディカラーはパイングリーンだった。希少なことにアラン・マン・カーに装着されていたシュノーケル付きのワイドなリアカウルが、オリジナルのナローカウルとともに付属されていた” “実質的なファーストオーナーはビル・ボストラム。彼はシルバーに赤ラインの塗装を施した。ちなみにこのワイドリアカウルについては諸説あるが、この1054と過去にエドセル・フォードが所有した1055の2台のみに付属されていたと思われる。セカンドオーナーがペンシルベニアのフランシス・クレスという方だ。1054のオーナー歴は1987年からであり、ボディをガーズマンブルーと白のストライプに塗っていた”   この状態をジョン・アレンのサイトで見つけ、以前AC購入時にお世話になったS氏に相談してコンタクトを開始した。   A氏は3番目のオーナーである。候補に挙がったほかの車も含めて実車はどれも見ておらず、メールや写真のやりとりのみで決定したのだから冒険といえば冒険だったかもしれない。ただしそこは正しい専門家を頼り、購入後はそのまま米国のF.A.V.社(ファイン・オーセンティック・ヴィークル)に搬入してレストアを開始した。A氏の希望はすべてオリジナル。工場を出たデリバリー時の状態に戻すこと。いわゆる「ペブルビーチコンディション」だった。 F.A.V.社はレーシングアイコンズのサイトで見つけた。ペブルビーチで優勝したJWのGT40やフィリピネッティのGT40などロードカーも当時多くレストアした実績があり、そこに決めたのだ。レストアの工程は逐一メールや書類・写真で報告が届いた。写真付きのレストアブックは3冊にもおよぶが、嬉しいことにそもそものオリジナル度合いが非常に高かったらしく、レストア作業は順調に進んでいったようだ。  

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