厚陽中 技能者からものづくり学ぶ スピーカーの完成に笑顔【山陽小野田】
県内の優秀な技能者からものづくりの楽しさを学ぶ教室が10日、厚陽中(池田訓啓校長)で開かれた。1~3年生21人が、配管技能士にこつを教わりながら塩化ビニル管を加工しスマートフォン用スピーカーを作った。 県職業能力開発協会(宮本ゆり子会長)が主催する出前講座。県管工事工業協同組合(白上誠治理事長)の会員企業から、1級配管技能士の資格を持つ3人が講師として派遣された。 のこぎりで輪切りにした塩ビ管にソケットをはめ込んで、音が通る管を組み立てる作業。生徒たちは2、3人で1組になり、講師から「のこぎりは手前に引くと切れやすい」などとアドバイスを受けながら、管の切断に挑戦した。 手際良く切り分ける子、慎重に刃を滑らせる子など、めいめいが作業を進め、最後は偏心ソケットをはめ込んで完成させた。実際にスマホを置いて管から音楽が聞こえるのを確かめると、笑顔を見せた。 2年の志田優佳さんは「ものづくりは苦手意識があり、配管技能士の仕事を意識したことが無かった。家の配管修理をしてくれた人はこんな仕事をしているのかと、身近に感じる機会になった」と話した。