【日本ハム】開幕4番も宿題に…24歳内野手の巻き返しに期待高まる「理由」
今季リーグ2位に浮上した日本ハムでは多くの選手が成長した姿を見せた。 郡司裕也、水野達稀、田宮裕涼、水谷瞬など多くの若手選手がチームを盛り立てたが、伸び悩んだのは開幕サードを守った野村佑希だった。 【動画】エスコン1号を放った野村の豪快アーチ 今季は出場56試合にとどまり、打率.210、2本塁打、9打点と低迷。定位置であったサードも郡司が守ることが増え、1軍とファームを行き来する日々が続いた。 その野村は11月30日に行われたファン感謝イベントにおいて新庄剛志監督から、サプライズとして来季の「開幕4番」指名を受けた。 就任時から目をかけてきた指揮官は、かねてから清宮幸太郎、万波中正、野村のロマン砲3人による中軸形成を目指してきたことも知られている。 今季も再三チャンスを与えながら、不完全燃焼のシーズンを送ることになった野村に開幕4番を明言することで自覚を促し、オフの間の取り組みを期待している。 一方で周囲も続々とアピールを果たしている。野村と同じくロマン砲の一人である清宮幸太郎は今季3割フィニッシュ。キャンプイン直前の負傷で出遅れながら、大事な夏場の戦いでも存在感を示し、4番を託される試合もあるなど、成長曲線を描き始めた。 同じく2023年シーズンでリーグトップと1本差まで迫る本塁打をマークと長距離砲として力を示した万波は今季136試合に出場、打率.252、18本塁打、60打点。 球界屈指の守備力を誇り、2年連続2度目となるゴールデン・グラブも獲得するなど、攻守にわたって奮闘している。 新庄監督が粘り強く育ててきた選手が成長を示す中、これ以上野村も離されたくないところ。同選手はエスコンフィールド開場1年目シーズン、本拠地においてチーム内で初ホームランを放った選手としても知られる。 持ち味の長打力は誰もが持てるものではなく、覚醒を願う声は日増しに大きくなっている。 迎える2025年シーズン、開幕戦から背番号5の大暴れする姿を見られるのか。悲願の優勝に向け、大事なピースとなりそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]