Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

大学オンライン授業は「もう限界」、学生の怒りと絶望と落胆の声123件

配信

  • この記事についてツイート
  • この記事についてシェア
ダイヤモンド・オンライン

 全国の大学でオンライン授業がスタートして半年がたった。大学以外の学校が再開しても、大学は後期も原則オンライン授業のまま。そんな中、学生からは強い不満と怒りの声が上がる。本特集『コロナで激変!大学 序列・入試』(全14回)の#4では、学生の“悲痛な叫び”をレポートする。 【この記事の画像を見る】 「週刊ダイヤモンド」2020年8月8日・8月15日合併号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの。 ● 学生から編集部に寄せられた 怒りと絶望と落胆の声123件  「現在、私の一日のパソコン使用時間は10時間を超えています。睡眠時間を削り、評価のための課題をこなすためだけに読書をする。目も肩も腰も手も心も限界です。受験以降一度もキャンパスに入れず、友達はできない。朝起きて向き合うのはパソコン。ひとりぼっちの部屋。私はなんのために大学に入ったのでしょうか」――。  今年7月、ツイッター上のハッシュタグイベント「#大学生の日常も大事だ」には、3万件を超える大学生の声が寄せられた。ダイヤモンド編集部でも、7月18日から公式ツイッターアカウントで広く全国の学生の声を募ったところ、27日までに123件もの声が寄せられた。冒頭の声はその一つ。どれもが長文の、怒りと絶望と落胆の声である。  実に半数の61件が、1年生またはその父母からだった。特に多かったのが「オンライン授業の質の低さと、課題の異常な多さ」だ。

 「出席確認の代わりに毎回課題が出るため、1日に5~6個の課題を解かなければならない。1週間で計6時間程度しか眠れていない」「提出した課題に教授からのリアクションが全くない」「講義への質問をしたところ逆切れされた」など――。「Zoomでのオンライン授業が毎回工夫され、対面よりも分かりやすい」という声もあるが、これはあくまで恵まれた一部。中には「教授が授業に遅刻する」「90分の予定の授業が10分で終わる」「最初の授業で、教授から期末までに提出するレポートの課題がメールで届いたが、その後授業そのものがない」という、教員のやる気を疑うようなものもあった。  そして特に1年生を苦しませるのが「友人が全くできない」こと。会社でも同様だが、オンラインで支障なく仕事ができるのは、それまでにオフラインで築いた人間関係や信頼感があるからだ。一度も対面で会ったことがない相手と信頼関係や友人関係を築きにくいのは当然だ。  高校以下の学校が部活動も含め再開され、近隣の繁華街ではサラリーマンが飲み屋にあふれ、なおかつGo Toトラベルキャンペーンが始まるなどする中で、「なぜ大学生だけが緊急事態宣言下のような生活をいつまでも続けなければならないのか」という声も多かった。  「高校生までと異なり、成人した学生が放課後に感染リスクの高い近隣の繁華街に行くことを大学側は制限できず、すぐには大量の学生が自由にキャンパス内を動く状態に戻せない」(都内私立大学幹部)という事情があるとはいえ、それが全生徒が納得できるような形で伝わっているとはいえない状況なのだ。  一方「新入生の顔合わせも開かれずキャンパスへの立ち入りも禁止されているのに、オープンキャンパスは新入生の2.5倍の人数を集めて複数回実施している」(関東の大手医大1年生親)とか「閉鎖中のキャンパスをYouTuberの撮影に開放し、酒瓶を持ってふざける様子をネットにアップさせた」(都内女子大学生)という、感染対策でのキャンパス閉鎖の建前も崩れる、あきれた大学もある。  友人もつくれない孤独な状況、大量の課題をこなす忙しさからの睡眠不足で増えているのが、鬱症状や体調不良を訴える学生だ。「このDMを書きながら泣いています」「もう耐え切れず、休学しました」「すでに退学した」「毎日ふと思い詰めそうになる」という悲痛な声も、編集部のアカウントに多数寄せられている。「このままでは、この1年で相当数の退学者が各大学から出るのではないか」と関西大手私大の教員は危惧する。

【関連記事】