大阪がインフル予防接種を一部無償化、主に65歳以上が対象
大阪府は9月9日の知事定例会見で、10月上旬から主に65歳以上の高齢者らに対し、インフルエンザワクチンの予防接種を無料にすることを発表した。 【写真】この日の説明で使ったその他のフリップ 大阪府では9月2日以降、コロナの新規陽性者は100人以下が続き、200人を超える日が続いた8月上旬よりも現在は明らかに減少傾向を見せている。 そんななか、例年冬に流行しているインフルエンザとコロナの併発を警戒し、対策を進める府。 その大きな政策として掲げたのが、重症化リスクの高い高齢者へのワクチン接種を全額無償化し、自己負担なしにするというもの。 これまでもインフルエンザワクチンの定期接種は推奨されてたが、各市町村が今年度設定している自己負担相当額を府が補助することで、所得制限なども関係なく無料でのワクチン接種を可能とする。 会見では、「コロナで亡くなった方の平均年齢は78歳。インフルも同様だが高齢者が命を落としてしまう。インフルとコロナの併発による重症化を防ぎたい」と話した吉村洋文知事。 さらに、「できるだけインフルエンザにかからないようにし、かかったとしてもできるだけ重症化しないようにすることで、医療機関がひっ迫することを防ぐのが政策の大きな意義」だと説明した。 全額無料の対象者は65歳以上の高齢者に加え、60歳から64歳でも心臓や呼吸器の機能に障がいがあるなど生活に極度な制限のある人も対象者に。 9月の府議会で承認されれば、10月上旬から各市町村で順次スタートする予定になっている。 取材・文・写真/岡田由佳子