72か国が世界仏教フォーラムに参加・中国
【東方新報】世界中に平和、発展、繁栄を広めることは、仏教徒と全人類の共通の願いだ。この共通の願いは、浙江省(Zhejiang)寧波市(Ningbo)の雪竇山(Xuedoushan)で15日から始まった「第6回世界仏教フォーラム」でも示された。 中国仏教協会の副会長の一人・明海(Minghai)大師は、フォーラムに先立ち14日に開かれた記者会見で「この3日間のイベントでは、『共存のために手を取り合って』をテーマに掲げ、72の国と地域からおよそ800人の参加者が集まります。進化し続ける世界のグローバルな課題に対処するためのコンセンサスと実践的なアプローチを討議します」と語った。 このフォーラムでは、仏教の包括性の知恵、仏教経典のデジタル化、仏教美術の魅力といったトピックについて、メインセミナーと複数のサイドディスカッションが開催された。 多くの人が対話へ参加できるようオフラインとオンラインの両方で会合が行われた。 またこのフォーラムは、仏教の文化的本質、思想的な意義、現代的な価値を掘り下げる多様でダイナミックなプラットフォームとして、展示会、音楽パフォーマンス、儀式などが同時に催された。 明海大師はこのフォーラムの意義を「仏教徒だけでなく世界中の人びとに参加してもらい、人と人や人と自然の関係を改善するための交流の方法を話し合い、調和の取れた人類共存を実現するためのものです」と強調している。 「世界仏教フォーラム」は、2006年に浙江省の杭州市(Hangzhou)と舟山市(Zhoushan)で初めて開催された。「世界を大切にし、あらゆる衆生を慈しみ、仏教を信奉し、慈悲の心を体現する人びとのための、平等で多様性があり、開かれたハイレベルな対話のプラットフォーム」となることを目的としているという。 寧波は、農業と水産業が盛んな中国東南部沿岸の重要な港だ。「海のシルクロード」の主要な港の一つで、中国人にとって世界との交流の窓口にもなっていた。 寧波には、雪竇山にある雪竇寺のような何百年も前の寺院を含む多くの文化的な資源があり、この土地の長い歴史と豊かな文化が生き生きと感じられる都市である。(c)東方新報/AFPBB News ※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。