第一次大戦から100年 民族の架け橋になる日本人
柳澤さんの妻で、指揮者柳澤寿男後援会事務局を務める美華子さん(39)は「現地では日本の支援がどの民族からも感謝されており、日本人への信頼感が高い。なので楽団がまとまったのも、夫だけの力ではない。バルカンの人たちは、日本人には計り知れない辛い思いをしてきている。子を持つ親として、戦争が2度と起こらない世界であってほしい。演奏を通じて今後100年の平和を願いたい」と話している。 「バルカン室内管弦楽団」は、サラエボでのコンサートに先立ち、5月29日に東京都千代田区の紀尾井ホールで公演を行う。ショスタコーヴィチの室内交響曲「ファシズムと戦争の犠牲者に捧ぐ ハ短調 作品110a」や、ベートーヴェンの交響曲第9番「合唱」などを披露する。