子どもが「主体的」になる、親の関わり方 ~登校時刻に間に合わない!?~
子どもが「主体的」になる、親の関わり方 ~登校時刻に間に合わない!?~
子ども達が、これからの時代を幸せに生きていくためには、「自分の人生を他人任せにしない」主体的な姿勢がとても大切になってくると思います。 子どもが「主体的」になる、親の関わり方 ~朝の起床(前編)~ 前回は、子ども達の起床のエピソードをご紹介しましたが、今回は長女みいちゃんが登校する様子について、ご紹介したいと思います。
今回は子供を学校に送り出すときの、我が家の対応について紹介したいと思います
時間の感覚がつかめてきた娘に、「独りで準備して出発しようね」と伝えましたが…
出発時刻は8時だよ、と声をかけましたが…
このまま見守って、他の子に迷惑をかけることになってもいいのか、悩みました
みいちゃん、時計見た?と声をかけました
「早く準備しなさい」と言って、子どもに失敗させない方がよほど楽だと思いました
帰宅後の反省会では…
しかし翌朝も… このまま遅刻常習犯になってしまうのか?
そして、もう一度反省会…次の日は?
「今日、登校班で一番だったの」と報告してくれました
ときどき、うっかりすることがあっても、自分で対策を考えて、自分なりに修正しています
子どもが主体的に学ぶようになるには…?
みいちゃんが入学したのは、2020年4月。 ちょうど新型コロナウイルスの影響で、全国の学校が一斉休校になった時期でした。 そのため入学式が行われないまま、分散登校で学校に行くなど、かなりイレギュラーな小学校生活の始まりだったと思います。 長すぎる春休みの間も、朝は6時15分に毎日自分で起床していたみいちゃんでしたが、起きてからはゆっくり過ごすことが日課になっていました。 緊急事態宣言が解除されて、通常の学校生活が始まってからも、なかなか切り替えが難しく、のんびりしていたみいちゃん。 「学校に時間通りに行くのは子どもの課題」と思っていたため、ある程度ペースがつかめてきたタイミングで、「明日からは、みいちゃん一人で準備して出発しようね」と伝えました。 しかし、子ども一人で時間通りに出発するというのは思いのほか難しく、その姿を見守る親としては、相当な葛藤がありました。 「お母さんは一緒にやらないよ」と宣言して、子どもに出発を任せた段階で、どんな結果になっても、親は口出しせず、子どもを見守ろうと心に決めていました。 しかし、いざ子どもに任せてみて、明らかに遅刻しそうになってくると、「このまま失敗させていいのか」「登校班のメンバーに迷惑をかけていいのか」「まだ、子どもに任せるのは早過ぎたのか」と様々な気持ちが湧き上がってきました。 そこで、「じゃあ、いつになったら、子どもに任せられるのか?」と自分に問いかけた時、「今日任せられなかったら、たぶん明日も明後日も任せられないな」と思ったんです。 とても辛い決断でしたが、遅刻しそうなみいちゃんに、「早く準備しなさい」とは言いませんでした。 その代わり、「失敗を繰り返さないために、どうすればいいか」みいちゃん自身が考え、対策を実行するサポートは全力で行いました。 そして色々と試行錯誤を繰り返した結果、みいちゃんは自分で時間に余裕を持って、登校することができるようになり、自分の行動を自分で修正する力が、かなり身についたと思います。 あの時、目先の失敗を防ぐために、親が子どもの課題に踏み込んでいたら、もしかしたら今も「早くしなさい」「遅刻するよ」と言い続ける日々になっていたかもしれません。 私は、子どもには「失敗しない人生」より、「失敗から立ち直り、学び、自分の糧にしていく人生」を歩んでほしいなと思います。 そして、「子どもに失敗させる」ことは、親の勇気と忍耐力が試されます。 子どもが大切だからこそ、勇気と忍耐力を持って、親が子どもの課題に踏み込まないことを気をつけたいと思います。
【プロフィール】えみ
長女・みいちゃん、長男・とうくん、次女・あーちゃんの3人を育てる母。 インスタグラムで、その子育て法を漫画で紹介したところ、「ためになる!」「我が家でも取り入れたい!」と話題に。 コーヒーと甘いものが大好きです。