羽田空港、出発前に気分静めるスペース 障がい者向けに設置
羽田空港のターミナルを運営する日本空港ビルデング(9706)は12月3日に、出発前の障がい者が気持ちを落ち着かせる「カームダウン・クールダウンスペース」を空港内に設置する。自閉症者などが出発前にパニック状態になった場合、他者からの視線が遮られた場所で気分を静めてから出発できるようにする。 設置するのは、羽田空港の第1(T1)と第2(T2)の各ターミナルの保安検査通過後の制限エリア。それぞれ2カ所ずつ設ける。T1はA検査場と17番搭乗口の付近、T2はA検査場とC検査場の付近に、それぞれ設ける。設置場所には「カームダウン・クールダウン」と「ヘルプマーク」のピクトグラムを掲出し、利用者に知らせる。 予約は不要で、航空会社を問わず誰でも利用できる。発達障がいや知的障がい、精神障がいの人々の利用を見込む。 カームダウン・クールダウンスペースを設置する12月3日は、国際連合が定めた国際障害者デーにあたる。
Yusuke KOHASE