婚活中ですが「年収600万円以上は高望み」と言われました。 コレって本当ですか?
結婚や子育て、老後の生活など、生きていくうえでお金は欠かせません。では、結婚相手に「年収600万円」を求めるのは高望みなのでしょうか。 本記事では、年齢階層別の平均給与を説明したうえで、理想の年収条件との向き合い方をお伝えします。
理想年収との差は? 年齢別の平均給与を解説
まず、婚活中の女性が求める年収条件と、実際の平均給与を比べてみましょう。 ■求められる年収は「500万~700万円」がボリュームゾーン 婚活事業を複合展開する株式会社IBJ(東京都新宿区)は2023年3月に、婚活中の男女1539人を対象として行った「理想の世帯年収」のアンケート調査では、女性が相手に求める理想の年収として、「~700万円(39.0%)」が最多でした。次いで「~500万円(38.8%)」の層が多く、やはり経済力を重視する女性は少なくありません。 厚生労働省の「令和4年(2022)人口動態統計月報年計(概数)の概況」によると、男性の平均初婚年齢は31.1歳であり、長期的にみると晩婚化が進んでいます。では、一般的に結婚適齢期とされている、30代の男性の平均年収はどのくらいなのでしょうか。 ■理想年収と現実の差! 「年収600万円以上」の人は多くない 国税庁の「令和3年分 民間給与実態統計調査」によると、30~40代男性の平均給与は以下の通りです。 【年齢階層別の平均給与(男性)】 30~34歳:472万円 35~39歳:533万円 40~44歳:584万円 45~49歳:630万円 30代の男性の平均給与は、理想とされる「年収600万円」を下回っています。また、給与所得者のうち、年間給与額が600万~700万円以下の人は全体の9.4%です。このことから、結婚適齢期の男性で、年収600万円を達成している人は多いとはいえないことが分かります。
年収だけではない重視すべき条件
平均以上の年収条件を設定すると、理想通りの人に出会うのは難しいかもしれません。転職や独立によって、年収が変動する可能性もあります。あくまで一時的なものとして、年収にこだわりすぎないことも大切です。 また、同じ世帯年収であれば、夫婦ともに会社員などで給与所得控除を効率的に受けられる共働きのほうが、片働きよりも手取り額が多くなる傾向にあります。共働き世帯の数が増えているなか、「お互いに働きながら家事や育児を分担できるか」や「ライフプランや家計についてしっかり話し合えるか」といった点にも注目しましょう。
まとめ
結婚相手を選ぶとき、ある程度の経済力を求めるのは自然でしょう。しかし、婚活女性が希望する「年収600万円」という条件を達成している人は多くありません。 結婚後の居住場所や子どもの有無などによって、必要な金額は各家庭で異なります。年収も大切な基準ですが、将来の計画や家計について、しっかりと話し合えるパートナーを探しましょう。 出典 株式会社IBJ 「理想の世帯年収」アンケート調査 株式会社IBJ 厚生労働省 令和4年(2022)人口動態統計月報年計(概数)の概況 国税庁 民間給与実態統計調査(令和3年分) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部