withコロナ時代、実はあなたも「自分は正しい」症候群になっている?
自分の言動もチェックしてみましょう!
「自分は正しい」症候群の実例を読んで「私、やっている側かも!?」と心配になった人もいるのでは? 以下の設問をチェックして、項目に対するYESが多ければ多いほど、その可能性はアップ。いざ、自己診断! 【写真】50代からのリアルなお悩み 「50歳前後は、夫の定年や収入の減少、子供の将来、老後など、不安や怒りをためやすい年代。過去の体験に基づいた価値観に縛られている人も少なくないので、該当者がいても不思議ではありません」と、片田さんも指摘。チェック項目に対するYESが多ければ多いほど、その可能性はアップ。「大事なのは、自分とは違う考えの人がいるのだと認識すること。自分の価値観に固執しすぎると、まわりから孤立し、“寂しい人”になってしまいますよ」。
【Check1】常識・マナーに厳しい
「常識やマナーにうるさい人は、『自分は絶対正しい』と主張する傾向にあります。けれど、地域や文化が変われば常識やマナーも変わるように、誰もが同じ認識でいるわけではありません。それを肝に銘じて」(片田さん)
【Check2】すぐに理想を語りたくなる
「理想を語ること自体はすばらしいのですが、いきすぎると、それが“唯一の正解”と思い込み、ほかの意見をシャットアウトする危険性が。人それぞれ別の理想をもっているのだと心得て、他人の言葉に耳を傾けるように」
【Check3】流行に敏感でいたい
流行に敏感であることを、ひけらかしているなら要注意。優越感に浸りたいという気持ちが支配欲につながり、他人に“上から目線”で自分の価値観を押しつけているかも。「一度周囲の反応を観察することをおすすめします」。
【Check4】自分の好みを人にすすめたくなる
人に何かをすすめる裏には、「自分はすでに体験した」「いい情報を知っている」という自己アピールが潜んでいる場合も。「親切心からやっているのかもしれませんが、相手がそれを望んでいるかどうか、冷静になって判断を」。
【Check5】昔からリーダー役を任されがち
「リーダーを任される人は、まじめで正義感が強いタイプが多いためか、『~すべき』という発想になりがち。まわりを動かしてきた経験から、気づかないうちに支配欲求が強くなっている可能性もあるので、注意が必要です」
◆教えてくださった先生 精神科医 片田珠美さん 大阪大学医学部卒業、京都大学大学院人間・環境学博士課程修了。ベストセラーになった『他人を攻撃せずにはいられない人』(PHP新書)や『「自分が正義」の人に振り回されない方法』(大和書房)など著書多数。 取材・原文/村上早苗 イラスト/ホセ・フランキー ※エクラ2021年3月号掲載