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【更年期のお悩み】閉経後は認知症のリスクが高まるって本当?危険度チェックリスト

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婦人画報

2025年には、認知症患者数は700万人前後に達し、65歳以上の約5人に1人を占める見込み*です。すでに2012年時点で65歳以上の約462万人が認知症、さらに前段階の「軽度認知障害(MCI)」が約400万人。合わせると65歳以上の約4人に1人が認知症あるいは予備群という数字*です。 更年期世代にとっては親の心配もさることながら、65歳というのは、自分にとってもすぐ目の前に迫る問題です。女性の認知症リスクについて、筑波大学名誉教授の朝田 隆先生に伺います。 *厚生労働省2015年発表の推計値

認知症は誰にでも起こる身近な病気

「いまや認知症は、特別な人に起こる特別な出来事ではなく、歳をとれば誰にでも起こりうる、身近な病気と考えたほうがいいでしょう。 また、認知症は高齢者だけの病気ではありません。65歳未満の認知症を『若年性認知症』と呼び、国内で約4万人。40代、50代に発病し、自分が認知症であることに気づくのが遅く、ある程度認知症が進行してから医療機関にかかる方が多いのが特徴。 また、うつ病との見分けが認知症専門医でも難しいことが発見の遅れに拍車を掛けています」と朝田隆先生。

女性の認知症リスクは閉経後に高くなる!

認知症全体でいえば日本人に多いのはアルツハイマー型で、認知症の約70%。アルツハイマー型は、男性より女性に多く、特に女性のリスクが高くなるのは、閉経後。 エストロゲンの減少も影響し、脳内の神経伝達物質アセチルコリンが減り、記憶中枢である海馬の細胞も減少します。 それに脳内の血流も悪くなることも知られています。閉経後、糖尿病や骨粗鬆症も増えますが、これらもアルツハイマー型認知症を発生させるリスクに関係しています。

ここでチェック! 3つ以上で軽度認知障害(MCI)、5つ以上は認知症の可能性が

□ものの名前が出てこない、「あれ」「これ」を多用する □曜日や日にちがわからない □薬の管理ができない □医師・薬剤師の指導内容を覚えていない □生返事で、何を聞いても「ハイ」「大丈夫」などと答える □些細なことで泣く、大喜びする、激怒などにつながる □同じ行動を繰り返す(発言内容、日課、散歩コースなどの固定化) □時間を過度に気にして、予定時間の前に行動を開始する □最近の物事を思い出せない □処方箋や診察券を紛失する □検査室へたどりつけないなど、医療施設内で迷う □よだれや唾液が増える □ろれつが回らず、言語が不明瞭である *MCI: Mild Cognitive Impairment 3つ以上で軽度認知障害(MCI)、5つ以上は認知症の可能性があります。 軽度認知障害から認知症へ進行させないために、運動を習慣づけるなどの対策を講じましょう。 お話を伺ったのは…… 朝田 隆先生(筑波大学名誉教授 メモリークリニックお茶の水院長) 「最近では孤独やうつが認知症リスクを高めることがわかってきました。孤独は脳を萎縮させ、やる気ホルモンのドーパミンの分泌を減らします。多くの人とつながり、幸せや生きがいを感じるときが脳が活性化するとき。つまり、“社会脳”の維持が認知症予防に大切なのです」 DATA 東京都文京区湯島1-5-34 東京医科歯科大学医科同窓会お茶の水医学会館4F tel.03-6801-8718 メモリークリニックお茶の水 取材・文=増田美加(女性医療ジャーナリスト)  イラスト=村田善子

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