50代からの認知症予防!ボケ防止のためにできること
生活習慣・食事で認知機能対策を
高齢者のうち5人に1人は認知症になるといわれる現代。健康で長生きするために、認知症は避けたいものです。そこで当記事では、50代・60代からできるボケ防止のための生活習慣・食事の注意点を紹介します。
健康で長生きするためにも避けたい認知症
厚生労働省『みんなのメンタルヘルス総合サイト』によると、認知症とは「生後いったん正常に発達した種々の精神機能が慢性的に減退・消失することで、日常生活・社会生活を営めない状態」のこと。代表的な症状としては、記憶障害、見当識障害、判断力の障害、言語障害、実行機能障害、問題解決能力の低下などがあります。 ■認知症の原因は何があるの? 多くの認知症疾患では直接的な原因は不明ですが、記憶や学習を司る脳の神経細胞、それを助ける神経膠(こう)細胞、脳に栄養を送る脳動脈が衰えることで発症すると考えられています。 脳血管性の病気が認知症の原因になることもあります。認知症の原因となる病気には、アルツハイマー病や甲状腺機能低下症などがあります。 また、糖尿病や高血圧などの生活習慣病は、脳の健康状態にも影響し、認知症の発症に影響すると考えられています。 ■認知症になる割合はどのくらい? 平成29年版 高齢社会白書(内閣府)によると、2012年の認知症患者(推定者)は462万人でした。これは65歳以上の高齢者の約15%に当たり、およそ7人に1人の割合になります。しかし患者数は年々増加するとみられ、2025年には高齢者のうち5人に1人が認知症患者になると推定されています。 認知症と同じように使われる表現に「ボケ」があります。ボケは俗称であり学問的に定義された名称ではありません。一方、認知症は脳の病気によって現れた症状であるという違いがあります。 ここでは、認知症や前段階として現れる注意力・判断力の低下、もの忘れなども含めた対策方法を「ボケ防止のためにできること」として紹介します。
ボケ防止のために50代・60代からできること
以前は、認知症は予防できない病気と考えられていましたが、今では軽度の認知機能低下が現れた段階で早めに対策することで「予防できる病気」になりつつあります。 認知症予防は50代頃から予防を始めるのがおすすめです。ボケ防止のために大切なポイントが、生活習慣と食事の2つです。 ■ボケ防止のポイント1:生活習慣 脳への刺激が不足すると、認知機能の低下が進みやすいことが知られています。ボケ防止にためには、日常生活の中で適度な刺激を与えることが大切です。 ■ボケ防止のポイント2:食事内容 認知症は脳の働きが低下することによって起きるため、認知症予防の食事は、脳血管疾患の方の食事と共通するそうです。摂取カロリーを控えたバランスのよい食事を心掛けましょう(詳しい食事内容については、後ほどご紹介します)。