漆の弁当箱が最高賞 中川政七商店地産地匠アワード 福島県会津若松市の「漆とロック」製作
福島県会津若松市の漆器製造販売業「漆とロック」が手がける会津漆器の新ブランド「めぶく」の弁当箱が、中川政七商店(奈良市)主催の第1回「地産地匠アワード」で最高賞のグランプリに輝いた。 弁当箱は、猪苗代町で国産漆の植栽活動に取り組む団体「猪苗代漆林計画」との連携企画。弁当の蓋(ふた)となる椀(わん)の高台部分に漆の種を埋め込んでおり、「未来で漆の種が芽吹きますように」との願いを表現した。売り上げの一部は団体の活動に活用される。漆文化を未来につなぐ商品のコンセプトと植栽活動の連携が高く評価された。 中川政七商店は工芸品などを扱う生活雑貨店を全国展開している。「地産地匠」は地元での生産、意匠を意味する。アワードには全国各地から木工や漆器、陶器など80点の応募があった。