藤浪晋太郎の日本球界復帰否定 代理人「リリーフとして多くの球団が興味」
元阪神で、今オフにメッツからFAになった藤浪晋太郎投手の代理人を務めるスコット・ボラス氏が11日(日本時間12日)、ダラスで開催されているウインターミーティングの会場で取材に応じ、同投手の日本球界復帰を否定した。 来季のメジャー復帰を目指す藤浪は11月からプエルトリコのウインターリーグに参戦。先発投手としてここまで5試合、0勝0敗、防御率3・45。15回2/33を投げて18三振を奪う一方で課題の制球は安定感を欠き、15四死球、8暴投を記録している。 ボラス氏は藤浪について「チームは中継ぎとして見ている」とし、日本球界復帰には「多くの球団が(藤浪に)興味を持ってくれているので考えていない」ときっぱり否定。ウインターリーグで先発のマウンドに立っていることには「彼の現状を見てもらい、評価してもらうためには大きな意味がある」と狙いを説明した。さらに「リリーフの市場は先発の市場のあとを追っている。おそらく動き出すのはこれからだろう。時間がかかる」と今後の見通しを語った。 渡米2年目だった今季の藤浪はメッツと1年335万ドル(約5億1000万円)で合意したが、メジャー登録26人に入れず、3Aで開幕を迎える。5月に右肩のけがで約1カ月、負傷者リストに入りし、復帰後にはメジャー40人枠を外された。3Aの成績はリリーフで29登板、1勝2敗1セーブ、7ホールド、防御率6・68。33回を投げて38三振を奪う一方で36四死球を記録した。