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ガラガラなのに…警察がスピード違反取り締まり徹底強化の理由

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日刊ゲンダイDIGITAL

「何でこんな時期に取り締まりをするんだ。他にやることあるだろう」  全国に緊急事態宣言が発令された直後、東京都中央区の路上でスピード違反をした40代ぐらいの男性運転手が、取り締まりをしていた警察官3人に対し、えらいけんまくで食ってかかっていた。  新型コロナウイルスの感染拡大後、警察が取り締まりを強化したのには、訳がある。外出自粛要請が出されて以降、全国各地で交通量が激減。渋滞がなくなり、高速道路や幹線道路はガラガラとなった。車や歩行者が少なくなったことで交通事故数は減ったが、ついスピードを出し過ぎたり、注意力が散漫になり、都市部では重大事故が激増しているのだ。 ■10キロ増が生死を分けることも  今年に入ってから5月17日まで、東京都の人身事故発生件数は、前年より3045減の8939件(マイナス25・4%)ながら、死者数は5人増の50人。大阪府の人身事故発生件数は同2210減の9283件(同19・2%)で、死者数は4人増の50人。愛知県の人身事故発生件数は同2586減の9188件(同22%)だったが、死者数は15人増の62人だ。  全国で最も死者数が多い愛知県警交通総務課の担当者は「新型コロナウイルスの影響で社会、経済活動がいつもの年とは違うので読みづらい」とした上で、こう説明する。 「東名や名神高速、主要幹線道路から朝夕の渋滞がなくなり、交通量が減ったことで速度が上がった路線もあります。速度が上がるほど、重大な被害につながります。時速30キロと40キロでは、たかが10キロとはいえ、生死を分けることもあるのです」  単独事故による死者が多く、各地の警察はパトカーや白バイ隊員を巡回させ、取り締まりを強化している。 「GW期間中は、車の流れと量が変わるので、若い頃、白バイ隊員だった警察本部の警察官を訓練して現場に出し、観光地や道の駅、海や山などのドライブコースなどで警戒にあたってもらいました。今後、段階的に自粛要請が解除されると、また車の流れが変わってくるので。交通街頭活動に力を入れます」(前出の担当者)  アクセルの踏み過ぎにはくれぐれも注意だ。

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