掃除ができない飼い主 愛情も収入もあるのになぜ? 16匹の多頭飼育崩壊からの救出劇が教えること
多頭飼育崩壊を防ぐためにまずは不妊手術を
多頭飼育崩壊はどんな理由があったとしても「飼い主という人間によって起きる」問題です。まず多頭飼育崩壊を防ぐ第一の方法としては、不妊手術を行うこと。不妊手術をせずに猫が増えすぎてしまうことで、経済的にも厳しくなり状況が悪化するケースも少なくないので、必ず実施べきことです。 そして、きちんとした十分なお世話をすること。普段はかわいく映る犬猫でも、当然糞尿のお世話をしなければいけませんし、もちろん年老いていき、病気を発症することもあります。そこも含めて「一生を預かる」のが飼い主となる最低条件です。 今回のように飼い主に「動物愛」があり金銭的にも問題がない場合でも、掃除がうまくできなかった不妊手術に取りかかるのが遅れることが原因で、多頭飼育崩壊につながるケースは少なくありません。 「犬猫を飼いたい」と思う人のほとんどは、こういったリスクなどを理解しているはずですが、そうでない人によって行き場を失う犬猫が後を経たないのも現実です。悲しい思いを末路を辿る犬猫が1匹でも減ることを強く願ってやみません。 (まいどなニュース特約・松田 義人)
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