晩酌で「アルコール度数4%」のチューハイを2本飲んでるけど、「8%」のお酒を1本にしたほうが“経済的・健康的”にも良いの? 注意点もあわせて解説
お酒は適度に飲むのであれば、ストレス解消や食欲増進などに効果があるとされていますが、飲み過ぎは体に良くありません。 ▼夫婦2人で「6缶パック」のビールを1週間で消費! これって飲みすぎ? 健康のためにもやめるべき? 日々の晩酌を楽しみにしている人の中には、経済面や健康面から、「今よりも飲酒量を減らしたほうが良いのかな?」と感じている人もいるのではないでしょうか。 本記事では毎日アルコール度数が4%のチューハイを2本飲む場合と、アルコール度数が8%のチューハイを1本飲む場合において、経済面や健康面でどちらのほうが良いのか解説します。
適切なアルコール摂取量とは?
チューハイの度数と本数を比較する前に、適切なアルコール摂取量を確認しましょう。 厚生労働省によると、飲酒量が増えれば増えるほど、がんや高血圧、脳出血などのリスクが上昇するとしています。また、死亡、脳梗塞、虚血性心疾患は男性では飲酒量が1日あたりの平均純アルコール摂取量が44グラム程度以上でリスクが高まります。 そのため、厚生労働省では生活習慣病のリスクを高める飲酒量を、1日あたりの平均純アルコール摂取量が40グラム(女性は20グラム)以上としています。
アルコール度数4%と8%のチューハイのアルコール摂取量を比較
続いて、アルコール度数が4%と8%のチューハイについて、アルコール摂取量を計算してみましょう。なお、今回は350ミリリットルの缶チューハイを対象とします。アルコール摂取量の計算式は次のとおりです。 ・お酒の量(ミリリットル)×(アルコール度数÷100)×0.8 この計算式に当てはめると、350ミリリットルの缶チューハイにおいて、アルコール度数が4%の物を2本飲む場合と、8%の物を1本飲む場合では、アルコール摂取量はともに22.4グラムです。
アルコール度数4%と8%のチューハイを健康面で比較
アルコールの健康影響は、アルコール摂取量が基準とされています。そのため、アルコール度数が4%のチューハイを2本飲むのと、8%のチューハイを1本飲むのでは、健康への影響の差はそこまで大きくはないのかもしれません。 しかし、アルコール度数の高いお酒は酔いが回りやすく、急性アルコール中毒を引き起こす原因にもなり得ます。また、アルコール度数の高いお酒は、のどや胃腸の粘膜に強い刺激を与え、繰り返すことで喉頭がんなどの原因になることもあります。 もちろん、8%のチューハイを飲む場合の飲酒量を4%の場合の半分未満にすれば、体にも良い可能性はありますが、あくまでも適度な飲酒が大前提です。 あまり慣れていない、アルコール度数の高いお酒を飲む場合は、お酒を飲んだ後すぐに水を飲み、胃腸への刺激を和らげるなどの対策を検討しましょう。