その理由は?「乳首を目立たせる」美容整形がアメリカで人気に... 施術前に知っておきたい危険性についても米医師が解説
ベラ・ハディッドやフローレンス・ピュー、エマ・コリンなど、セレブたちの間で頻繁に見かけるようになったノーブラファッション。セレブたちの影響もあってか、最近は胸全体ではなく乳首を目立たせる「ニップルフィラー(乳首フィラー)」という美容整形が人気になってきているという。 【写真】ありのままの姿で!「乳首を解放した」セレブたち...ベラ・ハディッドやケンダル・ジェンナーも 「女性の乳首だけが検閲されるべきではない」と抗議する“フリー・ザ・ニップル(乳首解放運動)”が浸透してきており、レッドカーペットではもちろん、デイリーコーデでも乳首を解放した姿をキャッチされることが多いセレブたち。 2023年10月には、キム・カーダシアンが手掛ける下着ブランド、スキムス(SKIMS)から、乳首が立っているように見えるフェイクニップル付きブラが発売され、今ではベストセラーアイテムに。 シースルートップスやTシャツでナチュラルな胸のまま乳首を解放する人もいれば、スキムスのようなブラを着用して胸の形を整えつつフェイクニップルを見せている人もおり、SNSではノーブラを楽しんでいる海外のユーザーを見かけることも多い。 『New York Post』によると、近年の乳首を露出したファッションの流行により、シャツ越しの乳首の見た目を強調するため、フィラーを検討する患者もいるという。 乳首を露出したファッションが「セクシーだと思った」と語るブルックリン在住のアナベル・デュリーさん(30歳)は、夏にTシャツから乳首が見えている人がいたものの、自分はそうはならなかったため乳首フィラーを受けることにしたとのこと。そして施術後は、自分に自信が持てるようになったそう。 また、ワイヤー入りのブラをつけるのに嫌気がさしていたキャスリーン・レイエスさん(38歳)は、自分の肌を心地よく感じるために乳首フィラーの施術を行ったという。彼女は施術を受けてから、より自由を感じられるようになったと話している。
バストトップを目立たせる「乳首フィラー」
『NewBeauty』の取材に応じたニューヨーク市認定形成外科医であるエリー・レヴィン医師によると、このトレンドは審美性と機能性の両方を改善する手術である「陥没乳頭(陥没乳首)の治療」から始まったという。陥没乳頭(陥没乳首)は、授乳に苦労するため、その理由から治療する人も。 そして今、陥没乳頭(陥没乳首)ではないものの、より乳首を突出させたい人にはフィラーが役立つそう。カリフォルニア州ニューポートビーチの形成外科医、サンジャイ・グローバー医師によれば、ヒアルロン酸やヒドロキシルアパタイト、レディエッセのようなフィラーを使うことができるとのこと。さらにレヴィン医師曰く、 この傾向は女性に限ったことではなく、男性たちからも関心を集めているという。 またグローバー医師は、レディエッセのようなカルシウムを主成分とするフィラーは、カルシウムの沈着によりマンモグラフィーを複雑にする可能性があり、放射線技師を混乱させる可能性があると警告している。