Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

やればできたオンライン授業 コロナが突きつける不登校の学ぶ機会 「学校行きや」変わらなかった重圧【#コロナとどう暮らす】

配信

  • この記事についてツイート
  • この記事についてシェア
withnews

不登校を経験してきた子どもたちは、新型コロナウイルスによる休校期間をどのように過ごしたのでしょうか? 周囲の視線は「休校中も『不登校の子』のまま」だったという感じた当事者がいる一方、オンラインに取り組むフリースクールも生まれています。授業もオンライン化が進む中、様々な環境にいる子どもたちの学習機会をどうやって作っていくか。当事者たちの言葉から考えます。(金澤ひかり) 【マンガ】自分の中の何かがプツン…不登校の経験、描いたマンガ 「学校に行かない自分も認めて」

「視線が気になる」学校に行きにくく

奈良県に住む中学3年生のMさんは、小学生の頃から学校に行けたり行けなかったりする日々が続いています。休校期間前から、週の半分は学校に、残りはフリースクールに通う生活を続けていました。 学校に行くときも、「他の子の視線が気になる」と、教室には行かず別室で時間を過ごしています。「誰にも会いたくないから、普段過ごしている教室から廊下に出たとき、誰かがいると、すぐに教室に戻ってしまいます。それが違う学年の子でも同じです」 人の視線を強く感じるようになったのは、学校を休み始めてからです。「行きたいけど行きたくない」という感覚は、「長く学校を休むと、なんとなく行きにくくなるじゃないですか。それと同じです」

他人に言われた「学校行きや」

不登校中の子どもたちからは、「平日に家にいる自分に引け目を感じる」という声がよく聞かれます。同じ時間、学校にいる子どもたちと、行けない自分を比べてしまうからです。周囲の「学校に行かねばならない」という圧力を感じれば感じるほど、それは更に強まります。 休校期間中は、子どもが平日の昼間に家にいることが当たり前になりましたが、Mさんはその「引け目」の感情や、周囲からの視線に「変化はなかった」といいます。 その理由として挙げたのは、ある出来事でした。 休校前、Mさんが平日に家の近くを歩いていたときのことです。近所の人に「学校いかなあかんで」と厳しく言われたことがありました。Mさんは「不登校の子は外出るなといわれているような気がした」と、振り返ります。 そして、休校期間が始まってしばらくした頃、再びその人に会いました。そのときにも、同じように「いまは休校だけど、(休校期間が)終わったら学校行きや」と言われたそうです。 「普段学校に行ってる子は『休校中の子』とみられるのに、不登校の子は、休校中でも『不登校の子』のままなんだと思った」 みんなが強制的に学校に行けない状態になった期間があったからと言って、自分への視線が変わったわけではないと感じています。 「行きたいけど行けない」と、もがいている時に、他人に「学校に行かないといけない」という概念を押しつけられることで、さらに自分を責め、苦しむことがあると語る経験者は少なくありません。 「自分でもあがいている。教室まで上がりたいのに上がれない」という状態が続いているというMさんだからこそ、近所の人から言われた「学校行きや」という一言が、気持ちを余計に苦しくさせています。「自分でも行かないといけないとわかっているからこそ、言われたくない。人から言われることではないと思う」(Mさん)

【関連記事】