“数年に1度”の猛吹雪 突風にあおられたバスが路外で横転 北海道
北海道放送(株)
16日朝の釧路副港です。海面が小刻みに揺れながら水位を高めていきます。まもなく岸壁が浸水しました。 猛烈に発達した低気圧の影響で、16日の道内は大荒れとなりました。厚岸町港町では、午前8時前、住宅や商店が並ぶ一角の道路が水であふれました。高潮で潮位が上がったところに、雨が降って雪が解け、道路が川のようになりました。 道によりますと、高潮や川の増水で、厚岸町などで床上浸水が3軒、釧路市などで床下浸水が4軒発生しています。 高潮に厳重警戒をしていた根室市では… 「高潮の被害に備えてきのう午後、こちらの防潮堤が閉められました」(記者リポート) 根室市は1046世帯に、一時、避難準備情報を出し、16日朝まで避難所を開設しました。 「根室にはつきものだけど、こういうのは慣れない」(避難した根室市民) 根室市の沿岸部では風も強く、午前2時過ぎに最大瞬間風速35.5メートルを観測しました。 こちらは室蘭の映像です。轟音をたて、吹き付ける強風。道行く人も前を進むのがやっとの状況です。室蘭では、建物の屋根が飛ばされる被害の119番通報が100件以上にのぼっています。 日高の新ひだか町では、午前9時前、強風で建物の屋根が飛ばされ、乗用車にぶつかりました。 最大瞬間風速44.9メートルを観測した、襟裳岬近くの旅館では、午前10時前、はがれた屋根が玄関を直撃し、窓が割れました。けが人はいません。 上川の南富良野町の狩勝峠頂上付近では、正午前、大型トレーラーとトラックなどあわせて6台が絡む事故があり、一時、100台ほどの車が立往生しました。 また、午後3時ごろには、紋別市の国道273号線で、旭川に向けて走っていた回送中の道北バスが突風にあおられ、路外にはみ出し横転しました。運転手の男性にけがはありませんでした。 すぐそばでは、トラックも同じように路外で横転していました。警察によりますと、当時は横殴りの強い風が吹いていたということで、詳しい事故の原因を調べています。 2月16日(火)「今日ドキッ!」午後6時台
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