ライバルではなく、夢を追う仲間「NiziU」がギスギスしていないワケ
プロデューサー名言に視聴者も思わず
そんな彼女たちのプロデューサーJ.Y.Park(パク・ジニョン)氏も、Nizi Projectのファンを増やすことになった立役者のひとりです。含蓄ある彼の言葉は、SNSなどでもたびたび注目を集めました。 ファンの間で特に話題にされたのが、芸能一家に生まれたリマ(16歳)にかけた言葉です。
日常で忘れていた三つの重要なこと
パフォーマンスの才能もスター性もあり、環境にも恵まれている。そんなリマに「優れた才能を持っているのになぜそんなに不安そうなのか?」と問いかけた氏。 戸惑いながら、「父や母が芸能人だけど、私がすごいというわけじゃない。自分の力でできることを見せたかった」と答えたリマに対して、「君は才能であふれている子だよ。ただ自分自身を見せてくれたらいい。肩の力を抜いても、君はすでに特別な子」と声をかけました。 肩の荷が下りたように泣きじゃくるリマを、パク氏はじっと見つめていました。 パク氏はまた、ダンスや歌のパフォーマンス向上に葛藤していた候補生たちに「歌とダンスの実力が全てではありません」と声をかけます。 そして「立派な人柄を持ってほしい。君たちが世の中に良い影響を与えてほしいから」と語りかけ、「真実・誠実・謙虚」という三つの言葉を伝えました。 いわく、「真実」とは、隠す必要がない人になれ。「誠実」は、自分との戦い。そして「謙虚」は、隣にいる人の短所ではなく、長所だけを見て感謝すること――。 いかがでしょう。このような言葉をもし日常生活の中で面と向かって言われたら、多くの人は面食らってしまうか、何だか気恥ずかしくて赤面してしまうか、いずれにしてもなかなか素直に受け取れないのではないでしょうか。 しかし、それを「名言」として受け取らざるを得ないほど視聴者に感情移入させるのがNizi Project。ハードな練習に耐え、いくつもの選考をクリアし、励まし合い、支え合いながらここまで来たメンバーを見守る視聴者は、気づけば彼女たちと同じような気持ちでパク氏の言葉に聞き入ってしまうのです。